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困っている人- 生活や事業の固定費をどこから下げればいいのか分からない
- 家賃や通信費など毎月の支払いが重くて不安になっている
- 独立後に売上が安定しない中で支出を抑える方法を知りたい
- 固定費を極限まで下げる具体的な手順や優先順位を知りたい

このような悩みや疑問にお答えします
こんにちは、ハウスクリーニングで独立開業しているヒデです。
固定費を極限まで下げる方法を知りたくて検索して、このページにたどり着いたあなたは、おそらく「売上が読めない月でも安心して暮らしたい」「家計も事業ももう少しラクにしたい」と感じているんじゃないかなと思います。
特に独立前後は、家賃や車のローン、保険料、スマホ代なんかの固定費が重くのしかかりますよね。
私も家計の固定費節約を本気でやらないと危ないなと感じた時期があって、固定費削減方法を片っ端から試しました。
その中で、「ここを押さえておけば大崩れしない」というポイントがだいぶ見えてきました。
同時に、個人事業主の固定費削減を意識しないままスタートすると、売上が悪い月に一気に資金繰りが苦しくなります。
だからこそ、固定費見直しのポイントや、変動費節約のコツもセットで押さえておくと、事業も生活もかなり守りやすくなります。
この記事では、家計と事業の両方から固定費を極限まで下げる考え方を、私自身の経験も交えながらまとめました。
ハウスクリーニングで独立を目指すあなたにも、そのまま使える内容になっているはずです。
肩の力を抜きつつ、一緒に整理していきましょう。
【この記事を読んでわかること】
- 家計と事業の固定費を極限まで下げる具体的な手順
- 家計の固定費節約と変動費節約のバランスの取り方
- 個人事業主の固定費削減で意識したいポイントと注意点
- 固定費を下げつつ、将来への投資や安心につなげる考え方
固定費を極限まで下げる家計術
ここからは、まず「家計」の固定費にフォーカスしていきます。
独立したての頃は、売上よりも先に生活費が出ていくので、家計の固定費をどこまで落とせるかがかなり重要です。
住居費・通信費・保険・サブスクなど、私自身が見直してきた流れを順番に整理していきますね。
家計の固定費節約の基本
家計の固定費節約で一番大事なのは、いきなり食費をギリギリまで削ったり、娯楽をゼロにすることではなくて、お金の流れそのものを作り替えることだと感じています。
ここを間違えると、「頑張っているのに全然楽にならない」「リバウンドして前より散財してしまう」という状態になりがちなんですよね。
まずは、家計の全体像をざっくりでいいのでつかみましょう。
細かい家計簿をいきなり完璧につける必要はなくて、「毎月必ず出ていく固定費」と「月によって変わる変動費」を分けるイメージです。
クレジットカードや口座の引き落とし明細を1〜2ヶ月分並べてみると、意外と「こんなの払ってたっけ?」という固定費が見つかったりします。
固定費を洗い出すときのチェックリスト
- 今の固定費の全体像を把握する(家賃・ローン・通信費・保険・サブスクなど)
- 金額が大きい順に並べて、「本当に必要か」を一つずつチェックする
- 契約を変えるだけで節約できるものから手をつける
- どうしても削れない部分だけ、変動費とのバランスで調整する
ここでコツなのが、「いきなり全部を完璧にやろうとしない」ことです。
たとえば、今までまったく見直しをしてこなかったなら、最初の1週間は「固定費を書き出すだけ」と割り切ってしまってOKです。
書き出してみると、なんとなくの不安が「具体的な金額」として見えてきて、次に何をすればいいかがわかりやすくなります。
よくある固定費と見直しの優先度
| 項目 | 毎月の目安イメージ | 優先度 | 主な見直しポイント |
|---|---|---|---|
| 住居費 | 手取りの25〜30%程度 | とても高い | 家賃の適正化、駐車場込み物件への変更 |
| 車関連費 | 1〜5万円前後 | 高い | 車の台数・グレード・保険・駐車場の見直し |
| 通信費 | 1〜2万円前後 | 中 | スマホプラン・格安SIM・ネット回線 |
| 保険料 | 1〜3万円前後 | 中 | 保障内容・重複・公的制度とのバランス |
| サブスク | 数千円〜 | 低〜中 | 使っていないサービスの解約・絞り込み |
あくまで目安ですが、私の実感としても、住居費・車関連費・通信費・保険・サブスクあたりをしっかり見直せば、月に2〜5万円くらいは下げられる可能性がある人が多い感覚です。
実際、総務省統計局の家計調査でも、平均的な世帯の消費支出は月20万円台半ばになっていて、固定費が占める割合もかなり大きいことがわかります(出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)」)。
もちろん、ここで紹介している数字はあくまで一般的な目安です。
家族構成や地域によってかなり差が出ますし、「うちはもうギリギリ」というケースもあると思います。
そんなときは、「平均と比べてどうこう」ではなく、今の自分たちの生活で優先したいものは何かを家族で話し合ってみてください。
固定費の削減は、家族の生活や健康にも影響する大事なテーマです。

具体的な金額や制度は地域や状況で変わるので、自治体や保険会社の公式情報は必ずチェックしてくださいね。正確な情報は公式サイトを見るのが一番安心ですよ。特に保険やローンの見直しで不安があるなら、無理せず専門家に相談するのがおすすめです!
住居費中心の固定費削減方法
家計の中で一番インパクトが大きいのが住居費です。
私が独立した当時も、家賃と駐車場代がかなりの負担になっていました。
毎月の家賃が1〜2万円違うだけで、「仕事が少ない月の苦しさ」がまったく別物になります。
ここをどうするかで、独立後の安心度が決まると言ってもいいくらいです。
住居費は「理想」より「身の丈」を優先
よく言われるのが、「家賃は手取りの3分の1まで」という目安です。
ただ、ハウスクリーニングのように売上が月によって上下しやすい仕事の場合、できれば4分の1以下まで落としておくと、かなり精神的にラクになります。
たとえば、手取り20万円なら家賃5万円前後、手取り30万円なら家賃7〜8万円までに抑えるイメージですね。
これもあくまで目安ですが、「売上が落ちたときにも払えるかどうか」を基準に考えると、自然と安全ラインが見えてきます。
ここで大事なのは、「ちょっと無理すれば払える家賃」を選ばないことです。
独立前はボーナスや残業代でカバーできても、個人事業主になるとそうはいきません。
売上が下振れしたときにも払えるかどうかで判断した方が、メンタル的にも長続きしますよ。
更新タイミングとライフスタイルの見直し
住居費を下げる現実的なタイミングは、賃貸の更新時か、独立前後のタイミングです。
このときに、以下のような視点で「住まい方」そのものを見直してみてください。
- 駅近・新築・広めを全部求めず、どれかを手放す
- 築年数が古くても、水回りが許容範囲なら候補に入れる
- 車が必須なら、駐車場込みの物件を優先してトータルコストで見る
- 独立後は通勤がなくなるので、「職場への近さ」はそこまで重視しない
私の場合は引っ越しではなく、今の賃貸で管理会社に家賃交渉をして下げてもらったことで、固定費を落とすことができました。
長く住んでいる物件だったので周りの相場を伝えつつ丁寧に相談したところ、家賃を下げてもらえました。

画像出典:筆者
この家賃交渉で毎月5,000円、年間60,000円の固定費が減りました。
正直、交渉する前は「言い出しにくいな…」という不安の方が大きかったですが、やってみたら意外とスムーズで、固定費が下がった安心感がかなり大きかったです。
引っ越しコストと回収期間をざっくり計算する
「引っ越した方が安くなるのは分かるけど、初期費用が気になる」という人も多いと思います。
そこで、ざっくりでいいので「引っ越しにかかる総額」と「家賃差額で何ヶ月で回収できるか」を計算してみてください。
例:家賃8万円→6万円の物件に移る場合
- 家賃差額:月2万円
- 初期費用:敷金・礼金・仲介手数料・引っ越し代などで仮に30万円
- 30万円 ÷ 2万円=15ヶ月で元が取れるイメージ

1年〜1年半で回収できそうなら、「引っ越しもアリかな」と考えてみてもいいと思います。
通信費の固定費見直しポイント
通信費は、「一度見直すだけで効果が続く」典型的な固定費です。
スマホとネット回線を同時に整理すると、思った以上に下がることが多いです。
家族全体で見ると、月5,000円〜1万円くらい変わることも珍しくないので、ここを放置しておくのはもったいないですよ。
スマホはキャリアにこだわりすぎない
私自身、以前は大手キャリアで毎月1万円近く払っていた時期もありましたが、今は格安SIMに切り替えて、家族全体で月に数千円単位で下がりました。
使い心地としても、通話とネットが普通に使えればOKというスタイルなら、ほとんど不便は感じていません。
- 通話が多いか、データ通信が多いかを先に整理する
- オンライン手続きが不安なら、家電量販店のサポートを活用する
- スマホ本体は最新機種にこだわらず、型落ちや中古も検討する
- 2台持ち(仕事用とプライベート用)にして、仕事用だけかけ放題にするなどの工夫もアリ
独立してからは「スマホ=仕事道具」なので、安さだけを追いすぎて通信が不安定になるのは避けたいところです。
ただ、大手キャリアにこだわる必要もなくて、自分の仕事のスタイルに合ったプランを選ぶのが一番ですね。
自宅のネット回線も使い方で選ぶ
動画をほとんど見ない、仕事のデータもそこまで重くない、という場合は、光回線ではなくホームルーターやポケットWi-Fiで十分なケースもあります。
逆に、家族が動画をよく見る・オンラインゲームをするなど、回線を酷使するなら、安さだけで選ばない方が安全です。
ネット回線を選ぶときのざっくり基準
- 家族みんなで動画やゲームを楽しむ → 光回線+Wi-Fiルーター
- 一人暮らし・夫婦のみで動画はほどほど → ホームルーターでも検討
- 外出先での仕事が多い → ポケットWi-Fi+スマホテザリングも視野に
また、スマホのテザリングをうまく使えば、自宅用の固定回線を解約してしまうことも不可能ではありません。
ただし、データ容量制限や速度制限には注意が必要です。
ハウスクリーニングの場合、現場で写真や動画を送ることも多いので、「仕事でどれくらいデータを使っているか」は一度チェックしておくといいですよ。
通信費のプランやキャンペーンは頻繁に変わります。ここで紹介している内容はあくまで一例・一般的な目安です。正確な情報は公式サイトをご確認ください。乗り換えの違約金や解約条件なども含めて、最終的な判断は専門家や各社窓口にご相談ください。
保険料の固定費見直し術
保険は「なんとなく入ったまま」になりやすい固定費です。
私も独立前から続けていた保険をそのままにしていて、内容と保険料が今の生活にまったく合っていない時期がありました。
毎月の引き落とし額だけ見て「高いなぁ」とは思っていたものの、仕組みが難しくて放置していたんですよね。
「何を守りたいのか」を先に決める
保険を見直すときは、いきなり商品を比較するのではなく、自分が何を守りたいのかを先に決めるとスッキリします。
- 万が一のときの家族の生活費
- 入院やケガをしたときの医療費
- 仕事中の事故や賠償に備えるための保険
この3つのどれをどこまでカバーしたいのかで、必要な保険の種類と金額が変わってきます。
特に個人事業主は、会社員のように「会社の福利厚生」で守られていない部分も多いので、自分で考えて選ぶ必要があります。
公的制度+貯蓄+最低限の保険のバランス
日本は公的な保障もそれなりに厚くて、高額療養費制度や遺族年金など、ベースになる仕組みがあります。
その上で、貯蓄と民間保険のバランスを考えていくイメージですね。
私が意識している3つのバランス
- 「公的制度でどこまでカバーされるか」をざっくり理解しておく
- 短期的な出費は貯蓄でカバーできるように生活防衛資金を貯める
- 一撃で家計が崩壊しそうなリスクだけ、保険でカバーする
たとえば、1〜2日入院するレベルのケガや病気なら、貯蓄でカバーしてしまう。
長期入院や重大な病気で働けなくなるリスクに対しては、就業不能保険や医療保険で必要最低限をカバーする。こんな考え方です。
個人事業主向けの保険や社会保険、国民年金については、税金や社会保険の注意点も含めてまとめている記事もあります。
独立後の全体像を把握したい場合は、ハウスクリーニングの資格と開業費用の基本も参考になると思います。

私は保険にあれこれ入らず、必要最低限だけにしています。今は掛け捨て保険(月5,000円くらい)と国民健康保険で備えていて、このくらいのシンプルさがちょうど良いなと感じています。どれだけ備えるかは人それぞれですが、自分にとって必要な分だけに絞ると固定費もだいぶラクになりますよ。
変動費節約のコツと優先度
固定費をある程度下げられたら、次に出てくるのが「変動費をどうするか」という話です。
食費や日用品、娯楽費などですね。
ここをストイックに削りすぎると、生活の満足度がガクッと下がってしまうので、私は「ほどほど主義」でいくのがいいと思っています。
変動費は「削る」より「ルールを決める」
私の考えとしては、変動費はガチガチに削るよりも、あらかじめルールを決めておく方がうまくいきやすいと思っています。
具体的には、こんなイメージです。
- 食費は「平日●円まで」「週末は少しゆるく」などざっくり枠を決める
- コンビニや自販機は「平日は使わない」などマイルールをつくる
- 娯楽費は「今月はこれに使う」と先に決めて、ダラダラ使わない
- キャッシュレス決済でも、家計簿アプリで「使った感覚」を残す
変動費節約のコツは、ストレスを溜めない程度にルール化することです。
たとえば、「月に1回はちょっと良い外食をしてOK」「コンビニスイーツは週1回まで」など、小さな楽しみもちゃんと残しておくと、節約が続きやすくなります。
固定費と変動費のバランスを意識する
固定費をしっかり下げられていれば、変動費は「楽しむためのお金」としてある程度残しておいて大丈夫です。
逆に、固定費が高いまま変動費だけ削ろうとすると、どうしても生活がギスギスしてしまいがちです。
特に、家族との外食やちょっとしたレジャーは、心の余裕にもつながります。
子どもがいる家庭なら、思い出づくりのお出かけを全部カットしてしまうのは、正直もったいないと私は思います。
だからこそ、「固定費でガッツリ落として、変動費でメリハリをつける」。このバランス感覚が長く続けるコツかなと思います。
固定費を極限まで下げる事業戦略
ここからは、ハウスクリーニングのような個人事業主としての「事業の固定費」に絞って話を進めていきます。
売上が安定するまでは、事務所や車、保険、広告費などをどうコントロールするかで、続けられるかどうかが決まると言っても大げさではありません。
個人事業主の固定費削減戦略
個人事業主の固定費削減で意識したいのは、「毎月必ず出ていくもの」を極力減らして、「売上があるときだけ増えるもの」に寄せていくことです。
ここを間違えると、売上が落ちた瞬間に一気に苦しくなってしまいます。
事務所は最初から構えない選択肢
私は独立したとき、最初から事務所を構えず、自宅兼事務所+車という形でスタートしました。
ハウスクリーニングはお客様のところへ行く仕事なので、立派な事務所はほとんど必要ありません。
電話とメールがつながれば、正直なんとかなります。
どうしても住所を分けたい場合は、レンタルオフィスやバーチャルオフィスを使うのも一つの手です。
ただし、月々の固定費になるので、「名刺に載せる住所のためだけにお金を払う価値があるか」は一度考えてみてください。
私の感覚では、独立初期は「住所より口コミの方が大事」です。
固定費よりも「身軽さ」を優先する
固定費が少ないと、売上が落ちた月でも「最低限ここまで稼げば大丈夫」というラインが低くなります。
これはメンタル的にもかなり大きくて、余裕を持って営業やリピート作りに集中できます。
逆に、毎月の固定費が高いと、「今月やばいから、とにかく安くてもいいから仕事を入れないと」となりがちです。
そうすると単価が下がって、体だけ疲れて、いつまで経っても楽にならないループにハマってしまいます。

ハウスクリーニングで独立に必要な道具や備品については、ハウスクリーニングで独立に必要な準備10選にまとめています。初期投資を抑えつつ、仕事に必要なものだけを揃えるイメージで読んでもらえるといいかなと思います。
オフィス家賃の固定費削減方法
ハウスクリーニングの場合、よほど大きく事業を広げない限り、専用のオフィスや店舗は必須ではありません。
オフィス家賃は、固定費の中でもかなり大きなインパクトがあります。
「見栄のオフィス」はいらない
独立したての頃は、「きちんとした事務所を構えた方が信頼されるのでは?」と思いがちですが、実際のところ、お客様は対応や仕事の質を見て判断してくれます。
私も最初の数年は自宅兼事務所でしたが、それで困ったことはほとんどありませんでした。
むしろ、事務所の家賃に追われて余裕がなくなり、対応が雑になってしまうくらいなら、自宅兼事務所でコツコツ信用を積み上げた方がよっぽど良い結果になります。
どうしてもスペースが欲しい場合の選択肢
どうしても作業スペースや住所が必要な場合の選択肢としては、こんなものがあります。
- コワーキングスペースを住所利用だけする
- レンタル倉庫
で道具置き場だけ確保する - 知り合いの事務所の一角を間借りする
このように、「固定家賃を増やさずにスペースだけ確保する」工夫は色々あります。
毎月一定額を払い続ける前に、「本当に今必要か?」を一度冷静に考えてみてください。
ツール費用の固定費見直し
会計ソフト、クラウドストレージ、予約管理ツールなど、便利なサービスはたくさんありますが、全部にお金をかけていくと、じわじわ固定費が膨らみます。
「小さい金額だけど、積み上がるとまあまあの額になっている」というのがツール系の特徴です。
最初は無料〜低価格ツールで十分
私のおすすめは、売上が一定ラインを超えるまでは無料〜低価格のツールだけで回すことです。
いきなり高機能なツールを入れると、「使いこなせないのに毎月お金だけ出ていく」状態になりやすいんですよね。
- 会計ソフトは個人事業主向けの安価なプランからスタート
- 書類はGoogleドキュメントやスプレッドシートでも十分
- クラウドストレージも無料枠+外付けHDDで対応する
- 予約管理は、最初はカレンダーアプリ+手書きノートでもOK
使い慣れてきて、「このツールに課金した方が時間もミスも減るな」と感じたタイミングで、初めて有料プランに上げるイメージです。
逆に、「なくてもなんとかなるけど、とりあえず入れておくか」というツールは、一度リストから外してしまっても案外困りません。
重複しているサービスは統合する
気づくと「似たような機能のサービスに二重でお金を払っていた」というケースもよくあります。
チャット・タスク管理・ファイル共有がバラバラになっているなら、ひとつのサービスに寄せて支出も管理もシンプルにしてしまいましょう。
たとえば、チャットはLINE、タスク管理は紙のメモ、ファイル共有は複数のクラウドサービス…とバラけていると、どこに何があるか分からなくなり、結果として探す時間も増えてしまいます。
「お金の節約」と「時間の節約」をセットで考えるのがポイントです。
人件費と変動費節約のコツ
人件費も本来は固定費になりやすいですが、ハウスクリーニングの規模感なら、工夫次第でかなり変動費寄りにできます。
ここをうまく設計しておくと、「人を雇ったのはいいけど、売上が足りなくてしんどい」という状態を避けやすくなります。
最初は「一人+必要なときだけ応援」でOK
私はしばらくの間、基本は一人で現場に入り、繁忙期や大型案件だけ家族や協力業者さんに手伝ってもらうスタイルで回していました。
この形だと、売上が多いときだけ人件費も増えるので、固定費としてのプレッシャーが少なく済みます。
もちろん、将来的に従業員を雇っていくのも良い選択ですが、その場合もいきなりフルタイムで何人も入れるのではなく、パートやアルバイトから始めて、仕事量に合わせて調整できるようにしておくと安心です。
移動や無駄な時間を減らす=見えない固定費削減
人件費が自分一人だけのときでも、移動時間や待ち時間は「見えないコスト」です。
エリアをある程度絞って営業する、同じ方面の案件をまとめて受けるなど、動き方の工夫でガソリン代や時間のロスをかなり減らせます。
例えば、こんな工夫ができます。
- 1日の中で「北側の現場」「南側の現場」を混ぜない
- 見積もり訪問は、別の日にまとめて近いエリアを回る
- 渋滞しやすい時間帯は避けてスケジュールを組む

下請けからの脱却や単価アップの考え方については、ハウスクリーニングの下請けは損?脱却と直請けの完全ガイドでも詳しく解説しています。固定費を抑えつつ、売上の土台を強くしていきたい場合は、合わせて読んでみてください。
固定費を極限まで下げると固定費削減方法総括
最後に、固定費を極限まで下げる考え方を、家計と事業の両方からまとめておきます。
私が42歳でハウスクリーニング独立開業をしたとき、一番怖かったのは「売上が読めないのに、毎月の支払いだけは確実にやってくる」という現実でした。
だからこそ、家賃・車・通信費・保険・サブスク・事務所・ツール・人件費など、ありとあらゆる固定費を一度すべて書き出して、ひとつずつ見直していきました。
固定費を極限まで下げるためのチェックリスト
- 家計と事業の固定費を分けて、全て書き出したか
- 住居費・車関連費など、インパクトの大きいところから手をつけたか
- 通信費や保険、サブスクは「今の自分」に合った内容か
- 事務所・ツール・人件費は、本当に今の規模に必要なものだけか
固定費を極限まで下げることができれば、「今月はここまで売上があれば大丈夫」というラインがかなり低くなります。
その分、焦りが減って、目先の安売りではなく、リピートや紹介につながる仕事に時間を使えるようになります。
一方で、固定費を削りすぎて生活や事業の質が落ちてしまうと、本末転倒です。
必要な投資まで削ってしまうと、売上が伸びずに苦しい状態が続いてしまうこともあります。
固定費を下げるのは、一気に人生を変える魔法ではありませんが、ジワジワ効いてくる「守りの力」だと感じています。
今日できる小さな見直しからでも大丈夫なので、あなたのペースで一つずつ整えていきましょう。

独立してからの数年を乗り切れれば、その後は「固定費を味方につけた事業運営」がきっと楽しくなってきますよ。
\実際に現場で使っているハウスクリーニングおすすめ洗剤&道具/
独立開業を目指すとき、最初に悩むのが「どんな洗剤や道具を揃えればいいのか」「経理や顧客管理はどうするのか」、そして「一人で不安になったときに頼れる場所があるのか」という点ではないでしょうか。
私自身、開業当初は同じように迷い、必要のないものを買ってしまったり、逆に本当に必要な道具が抜けていて現場で困った経験があります。
また、事務作業に追われて時間を失ったり、孤独感に押しつぶされそうになったこともありました。
そうした失敗や試行錯誤を経て、「これだけは導入してよかった」と胸を張っておすすめできるものがいくつかあります。
それが 『洗剤・道具・会計ソフト・コミュニティ 』の4つです。
これらを揃えることで、作業効率が大きく向上し、顧客からの信頼も得られ、さらには安心して長く続けられる基盤が整いました。

私が現場で実際に使って「これは間違いなく役に立つ」と感じたものだけをまとめました。これから独立開業される方の参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
👉 『【保存版】独立開業して分かった!ハウスクリーニング必須アイテム』を詳しく見る
【この記事を書いた人】

清掃業歴20年以上、累計1万件以上の現場を経験。
大手清掃会社に14年間勤務し、現場管理やスタッフ育成、顧客対応を通じて豊富なノウハウを習得。
42歳で独立後は、住宅・オフィス・店舗清掃を中心に活動中。
このブログでは、清掃業での独立ノウハウ、集客術、現場トラブル解決法などを実体験に基づいて発信しています。

