体験談で学ぶハウスクリーニング協力会社募集の選び方と稼げる仕組み

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
その他・雑記
執筆:ヒデ(清掃業歴20年以上・現場経験1万件超)|プロフィール

 

困っている人
困っている人
  • ハウスクリーニングで独立したけど営業が苦手だ
  • ハウスクリーニングの協力会社を募集している会社ってあるのかな?
  • 協力会社を募集している会社はどうやって探したらいいの?
  • 仕事を獲得する方法を教えて

 

ヒデ
ヒデ

このような悩みや疑問にお答えします

ハウスクリーニングの協力会社で安定して稼ぐには、やみくもな応募ではなく “見極め” と “選び方” がカギになります。

本記事では、実際の応募プロセスを踏まえながら、協力会社を探す具体的な手順と、応募前に押さえるべき4つの基準をわかりやすく解説します。

さらに、各基準をどうチェックすれば失敗を避けられるのか、どこで差が出やすいのかまで丁寧に掘り下げます。

加えて、4社に応募した体験から見えた「採用されやすい準備」「断るべき条件」「トライアルで評価されるポイント」も紹介。

協力会社に応募する以外の集客ルートも整理し、短期の受注と長期の安定を両立する戦略を提示します。

この記事を読み終えるころには、「どの会社にどう応募し、何を基準に選べばよいか」「自分の地域・価格帯で本当に利益が残るのか」「閑散期でも収入を途切れさせない仕組み」はっきりイメージできるはず。

営業が得意でなくても、再現性のある手順で安定した受注につなげましょう。

【この記事を読んでわかること】

  1. 協力会社募集の探し方と応募の流れを理解できる
  2. 応募前に確認すべき信頼性のチェック基準を押さえられる
  3. 協力会社の実態と報酬体系のリアルな事例を知ることができる
  4. 協力会社に依存しない安定収入の仕組みを身につけられる

協力会社募集に応募する方法と注意点

 

協力会社募集をしている企業を探す

ハウスクリーニングで協力会社を見つける第一歩は、インターネットでの情報収集です。

Googleなどの検索エンジンで「ハウスクリーニング 協力会社募集」や「エアコンクリーニング 協力会社」といった具体的なキーワードを入力すると、全国的に展開している大手から、特定地域に絞った中小企業まで幅広い募集情報が表示されます。

検索結果に出てくる企業は多種多様で、清掃専門の企業だけでなく、不動産管理会社やビルメンテナンス業者が協力会社を募集しているケースもあります。

特に不動産業界では、入退去に伴う原状回復工事や空室清掃の需要が多いため、協力会社制度を活用する企業が増えています。

また、検索だけでなく、各自治体の入札情報公開ページや商工会議所の会員募集欄を調べると、思わぬ協力会社募集情報に出会えることもあります。

近年はオンライン上でのビジネスマッチングも一般化しており、クラウド型サービスやマッチングプラットフォームを経由して業務委託の募集が行われることもあります。

なお、清掃業界の市場規模は拡大傾向にあり、高齢化社会の進展や共働き世帯の増加によって「外部に清掃を依頼する需要」が増加しています。

この背景を理解した上で協力会社を探すと、自社の成長につながりやすい企業を見極めやすくなるでしょう(出典:総務省統計局『労働力調査』)。

応募前に必ず確認すべき4つの基準

協力会社に応募する前には、最低限確認しておくべき4つの基準があります。

  • ホームページがしっかりしているか
  • 募集地域が自分の活動エリアに含まれているか
  • 対お客様価格が高すぎないか、安すぎないか
  • 年間を通して仕事があるか

 

これらは「信頼できる会社かどうか」を判断するための基本的なチェックポイントです。

ヒデ
ヒデ

詳細については、この後の各セクションで解説していきますので、自分に合った企業選びの参考にしてくださいね。

ホームページの信頼性をチェック

協力会社を選ぶ際に最も分かりやすい判断材料の一つが、その企業のホームページです。

更新が何年も止まっている会社は、情報発信に消極的である可能性が高く、同時に集客力が弱いことが懸念されます。

現代では多くの消費者がインターネットを通じてサービスを比較検討しており、ホームページの整備状況はそのまま企業の信頼性や顧客対応力に直結します。

特に確認すべき点としては「ブログや施工実績の更新頻度」「スタッフ紹介や会社概要の明確さ」「施工料金やサービス内容の透明性」などがあります。

これらがしっかりと記載されている企業は、自社のブランディングや顧客への誠実な対応に力を入れていると考えられます。

逆に、施工料金が不明確であったり、写真や実績が極端に少ない場合は、依頼案件の安定性や信頼性に不安を残す可能性があります。

また、近年はスマートフォンからのアクセスが大多数を占めるため、モバイル表示に最適化されているかどうかも重要な判断基準です。

レスポンシブデザインに対応していない企業サイトは、集客機会を逃している可能性が高く、顧客満足度にも影響を与えかねません。

したがって、協力会社選びでは単にホームページが存在するかどうかではなく、最新の情報が更新され、サービス内容が透明に開示されているかを丁寧にチェックすることが不可欠です。

募集地域を必ず確認する

協力会社に応募する際、対象となる募集地域を見落とすと効率的な活動ができなくなる恐れがあります。

「全国対応」と記載されていても、実際には首都圏や関西圏など主要都市に案件が集中し、地方では案件が回ってこないケースが少なくありません。

地域の確認が重要な理由は、単なる距離の問題だけではなく、移動コストや作業効率にも直結するからです。

例えば、片道1時間以上の移動が必要な案件を受ける場合、ガソリン代や移動時間のロスによって利益が大きく削られる可能性があります。

そのため、自分の拠点からおおむね30km圏内を目安に活動範囲を設定するのが現実的といえます。

もし募集エリアが自分の活動範囲外だった場合でも、企業によっては新規エリア拡大を検討しているケースもあるため、問い合わせ段階で柔軟に確認するのも有効です。

効率的に案件を獲得し、収益性を高めるためには、自分の生活圏や移動可能な範囲と一致する企業を選ぶことが最も大切です。

料金設定の差に注意

協力会社として案件を受注する際には、企業から提示される報酬体系を慎重に確認する必要があります。

一般的に、元請け企業は案件を自社で獲得した上で下請けへ業務を委託するため、30〜50%の手数料が差し引かれるケースが多く見られます。

これは広告宣伝費、事務管理費、顧客対応コストなどを差し引いた残額が協力会社の収益となる仕組みです。

例えば、エアコンクリーニング1台の料金が10,000円と設定されていた場合、40%の手数料が差し引かれると、実際に協力会社へ支払われるのは6,000円です。

この金額から人件費、移動費、洗剤や道具の消耗品費を差し引くと、手元に残る利益はさらに小さくなります。

特に、繁忙期以外で案件数が限られる場合は、こうした薄利構造では事業の継続が難しくなることも考えられます。

また、各社が提示する対顧客価格と自社の通常価格に大きな差がある場合も注意が必要です。

顧客単価が低すぎる企業と提携すると、単価の安さが固定化され、自社ブランドの価格戦略に悪影響を及ぼす可能性があります。

収益性を冷静に判断するには、単価だけでなく「想定される月間案件数」「繁忙期と閑散期の案件比率」「追加業務(オプション)の発生頻度」などを総合的に検討することが重要です。

国税庁の統計によると、個人事業主の平均年間所得は給与所得者と比較して変動が大きく(出典:国税庁『民間給与実態統計調査』)、安定的に利益を確保できる条件を見極めることが事業継続に直結します。

したがって、提示された金額が一見魅力的に見えても、利益率が低くなりすぎる場合は応募を見送る判断も必要です。

短期的な受注件数に惑わされず、長期的な収益性と事業の健全性を最優先に考えることが求められます。

年間を通した依頼の有無

ハウスクリーニング業界には明確な繁忙期と閑散期が存在するため、年間を通じた案件の有無を確認することは極めて重要です。

一般的に、5月から8月にかけてはエアコンクリーニングの需要が急増し、9月末から3月にかけては入退去や大掃除に関連する案件が増加します。

一方で、1月・2月・10月といった時期は比較的依頼が減少しやすく、案件の波が大きいのが特徴です。

協力会社として活動する場合、繁忙期に一定の案件が集中しても、閑散期に収入が途切れてしまうと経営の安定性が損なわれます。

そのため、募集企業が「年間を通じて案件を提供できる体制」を整えているかを見極めることが重要です。

具体的には、定期清掃(マンション共用部やオフィスの日常清掃)や、法人契約による継続的な依頼があるかどうかを確認すると良いでしょう。

また、近年は共働き世帯や高齢世帯の増加により、ハウスクリーニングの需要が季節要因以外でも発生しやすくなっています。

例えば水回りの定期クリーニングや高齢者向けの生活支援サービスと組み合わせた依頼は、年間を通じて安定して供給される傾向にあります。

案件数の変動に左右されないためには、1社だけでなく複数の協力会社やマッチングサービスと提携し、収入源を分散させるのも効果的です。

年間を通した依頼の有無を事前に確認しておくことは、短期的な利益だけでなく、長期的な事業継続性を高める上でも欠かせないチェックポイントといえます。

実際に応募してみた体験談

実際にハウスクリーニングの協力会社募集を行っている4社に応募してみました。

応募方法はとてもシンプルで、各社の お問い合わせフォームに自店の詳細を入力して送信するだけで、後日メールや電話で折り返し連絡があり、トライアルや条件確認のやり取りへ進みます。

ここでは、実際に応募した4社についての体験をまとめます。

株式会社ア○ンに応募

全国展開している大手の清掃会社で、エアコンクリーニングや水回りの料金が比較的高めに設定されていたので「ここなら利益も確保しやすいかも」と思い、協力会社として応募してみました。

  • 応募からトライアルまで

応募はとても簡単で、ホームページのフォームから送信するだけ。
すると翌日には早速連絡があり、
「清掃経験はどれくらいありますか?」
「どの作業まで対応できますか?」
といった確認がありました。

その後「トライアルで作業を見させてもらいます」と案内され、日程を調整することに。

  • トライアルの内容

当日は30代くらいの社長さんと現場で待ち合わせ。
3LDKマンションの空室清掃に参加しました。

私は「浴室・洗面所・トイレ」を担当。
他の協力会社の方は「キッチン・ガラス」を担当していました。

作業後に社長さんから「とても良いです」と言ってもらえたので手応えを感じたのですが、その後1カ月以上も連絡がなく…「あれ、落ちたのかな?」と正直不安になりました。

  • 契約と依頼件数


画像出典:筆者

ところがその後、正式に採用となり業務提携が決定!
契約書や作業マニュアル、伝票などを受け取り、いよいよ本格的にスタートしました。

1年間の契約期間中で、合計30件ほどの依頼をいただくことができました。
閑散期でも案件があったのは本当にありがたかったです。

  • 良かった点と課題

ただし、自分が繁忙期で忙しい時に数回お断りしていたら、その後は自然と依頼が減ってしまいました。
やはり大手と継続的にやっていくには「専属でしっかり対応できる」体制のほうが向いているのかもしれません。

  • まとめ

株式会社ア○ンとの契約を通して学んだのは、

  • 大手は案件数も安定している
  • 閑散期にも依頼があるのは強み
  • ただし専属で動けないと継続依頼が減る可能性がある

という点でした。

協力会社を目指す方は、自分の働き方が「専属向き」か「複数掛け持ち向き」かを考えて応募すると、より長く安定して活動できると思います。

株式会社セイ○○○に応募

こちらはエアコンクリーニング、特に 業務用エアコンに強みを持つ会社でした。

応募翌日に社長直々に連絡をいただきましたが、私の地域はすでに専属業者がいるとのことで、
「空きが出たらまた連絡します」との案内で終了しました。

○○○クリーニングに応募

この会社はメールで条件を提示してきました。主な依頼内容と料金は以下の通りです。

  • エアコン1台目:8,800円
  • 2台目以降:6,800円
  • 掃除機能付きエアコン:14,800円
  • 特殊タイプ(例:ノクリアX、三菱FZなど):19,800円
  • キッチンや浴室クリーニング:13,800〜18,000円

ただし、広告経費として料金の50%を会社に支払う必要があるとのこと。

例えばエアコン1台8,800円の仕事では、実際の取り分は4,400円になります。

「件数は月100件以上可能」との案内でしたが、単価が安すぎるためお断りしました。

実際のメールのやり取り

先方

この度は協力会社募集にお問い合わせ頂きまして誠にありがとうございます。
現在エアコンクリーニングのお問い合わせが大変多くなっておりますので
主にエアコン清掃ができると助かりますがいかがでしょうか。
フィルター掃除機能付きエアコンの作業は可能でしょうか。条件についてですが下記の通りとなります。
エアコン1台目¥8,800 2台目以降¥6,800
掃除機能付きエアコン ¥14,800
シャープ掃除機能付き、ノクリアXシリーズ、三菱FZシリーズ 各¥19,800
キッチン¥13,800
レンジ¥13,800
浴室¥18,000オプション1点付 ※エプロン、鱗取 各¥4,000
※すべて税抜、駐車場代はお客様負担依頼が多いのが上記です。特にエアコンクリーニングが多いです。
当社は広告をwebで掲載しており、広告比率が大体20~30%で推移するため、
上記金額より50%を頂くようになります。決して高くはないのですが、件数は数多くありますので月に100件以上の業務依頼も可能です。
また、お客様からの申し込み、発注書作成、日時連絡、前日連絡まで全て当社で行いますので
御社で対応していただくのは当日の施工と、トラブルがあった場合のみとなります。まずは上記条件にてご検討の余地があるかどうかご回答いただけますと幸甚でございます。
よろしくお願い申し上げます。

ヒデ
ヒデ

お忙しい中お返事頂きまして誠にありがとうございます。

内容を確認させて頂きましたが、当店の金額との開きがありますのでせっかくですが今回は見送りさせて頂きます。

またご縁がありましたら、その時はよろしくお願い申し上げます。

先方

ご返信ありがとうございます。

今回は見送られるとの事承知いたしました。

 

ご連絡いただきありがとうございました。

それでは失礼いたします。

やり取りはスムーズでしたが、やはり利益率の低さが大きなネックでした。

株式会社○ル○ンに応募

4社の中で一番印象が良かったのがこちらの会社です。
ホームページには以下の案内がありました。

月平均で500件程の物件を取り扱っており、年間を通して安定した仕事量を供給できます。
ビル・マンションの定期清掃、賃貸や分譲のハウスクリーニング、新築美装、大規模改修の外壁洗浄、高所ガラス清掃、コーティングなど幅広い案件があります。

条件も魅力的だったため応募。翌日には担当者から連絡があり、面接とトライアルへ進みました。

トライアルの内容

  • 面接は担当者と部長が対応
  • 1ルーム空室清掃(1人で作業)
  • 新築一軒家の美装作業

通常は無償のトライアルですが、1ルーム清掃で15,000円の報酬をいただけた点は好印象でした。

その後、正式に採用され、翌月からの稼働開始が決まりました。

まとめ

4社に応募してみて分かったことは以下の通りです。

  • 条件や対応は会社によって大きく異なる
  • 報酬形態は「高単価少数」か「低単価大量」に分かれる傾向がある
  • トライアルでの印象や対応の丁寧さは、その後の関係性にも影響する

特に最後に応募した会社は条件・対応ともに良く、安定して仕事を受けられそうだと感じました。

 

協力会社以外で仕事を増やす方法

 

ヒデ
ヒデ

協力会社に応募するのは有効ですが、それだけでは安定しません。
ここからは「他の仕事獲得ルート」を紹介します。

マッチングサイトに登録する


画像出典:ミツモア

  • くらしのマーケット
  • ミツモア

独立してハウスクリーニング業を始めた場合、まず課題となるのが安定した顧客獲得です。

その際に役立つのが「マッチングサイト」への登録です。

代表的なサービスには「くらしのマーケット」や「ミツモア」があり、これらを活用することで清掃サービスを探している顧客と直接つながることができます。

マッチングサイトの最大の特徴は、企業を介さず顧客と直接契約できるため、手数料が発生しても利益率を確保しやすい点にあります。

例えば協力会社制度では30〜50%の手数料が発生することもありますが、マッチングサイトの場合はおおよそ10〜20%程度の手数料にとどまるケースが多く、収益性が高い仕組みになっています。

さらに、サイト内では顧客からのレビューが蓄積され、評価が高まることで新規顧客からの信頼を得やすくなります。

レビューはSEO効果にも直結するため、長期的に安定した集客が可能になります。

総務省の調査によると、個人事業主やフリーランスの約4割がインターネット経由で仕事を受注しているというデータがあり(出典:総務省統計局『労働力調査』)、オンラインでの顧客獲得は今後ますます重要になると考えられます。

ただし、サイトによっては競合も多く、価格競争に巻き込まれるリスクもあるため、自社の強みやサービスの差別化ポイントを明確に打ち出すことが不可欠です。

会計ソフトを活用する

独立してハウスクリーニング業を始めると、避けて通れないのが経理業務です。

売上や経費を管理し、確定申告に備える必要がありますが、手作業で帳簿をつけていると膨大な時間がかかり、記帳ミスによるリスクも大きくなります。

こうした課題を解決するのが会計ソフトです。

代表的なサービスには以下のようなものがあります。

  • freee会計:スマホアプリ対応が強く、銀行口座やクレジットカードとの連携機能が充実。経費の自動仕訳が可能。
  • マネーフォワードクラウド会計:中小企業や個人事業主に人気。請求書や給与計算と一体化したサービス展開が特徴。
  • やよいの白色申告オンライン:初心者でも使いやすく、白色申告に必要な最低限の機能をずっと無料で利用可能。
  • やよいの青色申告オンライン:青色申告に対応し、65万円控除を受けたい個人事業主に最適。仕訳帳や総勘定元帳も自動作成できる。

青色申告は白色申告と比べて最大65万円の控除を受けられるメリットがあり、税負担を大幅に軽減できます。

そのため、独立初期から「やよいの青色申告オンライン」や「freee会計」など青色申告対応ソフトを選ぶのがおすすめです。

会計ソフトを導入することで、売上や経費をリアルタイムで把握でき、利益率を見極めやすくなります。

さらにクラウド型を選べば、スマホから外出先でも入力できるため、移動が多い清掃業とも相性が良いといえるでしょう。

国税庁も電子帳簿保存法やe-Taxの利用を推奨しており(出典:国税庁)、今後はクラウド会計ソフトの活用がより一般的になっていくと考えられます。

独立後に安定して事業を続けるためには、仕事を「増やす」だけでなく、経理を効率化して「利益を守る」仕組みを早期に整えておくことが重要です。

 

 

業務用清掃道具を揃える

  • 高圧洗浄機
  • エアコン洗浄スプレー
  • プロ用洗剤

ハウスクリーニングで安定して案件をこなすためには、業務用の清掃道具を一式揃えておくことが欠かせません。

特に、協力会社としてトライアルを受ける場合や新規案件に対応する際、道具の有無や品質が作業の仕上がりに直結します。

ヒデ
ヒデ

どんな洗剤や道具を使っているか、トライアルの際はチェックされますよ

高圧洗浄機は、ベランダや外壁、浴室のカビ除去など水圧を利用した洗浄が求められる現場で必須です。

エアコンクリーニングでは、分解洗浄に対応したエアコン洗浄スプレーや洗浄機が欠かせません。

特にフィルター自動清掃機能付きや業務用エアコンは複雑な構造を持つため、専用の薬剤や機材を使いこなす必要があります。

プロ用洗剤は、キッチンの油汚れ用、浴室の水垢・石鹸カス用、トイレの尿石除去用など、用途に合わせて使い分けることが重要です。

一般市販品では落ちにくい汚れに対応できる点が強みであり、作業時間の短縮や顧客満足度の向上につながります。

こうした備品は初期投資として数万円〜数十万円かかる場合もありますが、長期的には効率化と信頼獲得につながるため必要経費と考えるべきです。

特にトライアル時には「どの程度プロの機材を持っているか」が評価対象になるケースも多いため、早めに整備しておくことが望ましいです。

 

 

車両リースやカーシェアを利用する

清掃業を行う上で、現場へ移動するための車は必須の設備です。

特に高圧洗浄機や脚立、複数種類の洗剤や道具を持ち運ぶ必要があるため、公共交通機関だけでは効率的に現場を回ることは困難です。

独立したばかりの事業者にとって、新車を購入するのは大きな負担となります。そこで有効なのが「軽バンリース」や「カーシェア」の活用です。

軽バンは荷室が広く、燃費も良いため、道具を積んで狭い住宅街にも入りやすいというメリットがあります。

リース契約にすれば、初期費用を抑えつつ月額定額で利用できるため、資金繰りの安定化につながります。

カーシェアは短時間利用に適しており、案件数がまだ少ない時期や車両維持費を抑えたい場合に便利です。

ただし、利用時間や走行距離によって料金が変動するため、長距離移動や一日に複数件を回るケースでは割高になることもあります。

国土交通省の調査によれば、事業用自動車の維持費は燃料費・保険料・車検費用などを含めると年間数十万円規模に達することが一般的とされています(出典:国土交通省「自動車輸送統計」)。

そのため、開業初期は固定費を抑えつつ必要な時に利用できるリースやカーシェアを組み合わせることで、無理のない運営を実現できます。

長期的に案件が安定して増えてきた段階で、自社専用の車両を購入する選択肢に切り替えると、経費削減と効率化を両立しやすくなります。

 

 

チラシ印刷サービスを使う

地域密着型の清掃サービスを展開するうえで、チラシは依然として有効な集客手段のひとつです。

しかし「チラシを配ったけれど反応がない」という悩みはよく聞かれます。その原因の多くは、デザインや印刷品質にあります。

オンラインのチラシ印刷サービスを利用すれば、低コストでプロ仕様のチラシを作成できます。

たとえば、ラクスルプリントパックでは、片面カラー印刷で1,000枚あたり数千円程度から注文可能です。

印刷だけでなく、デザインテンプレートも用意されているため、初心者でも見栄えの良いチラシを短時間で作成できます。

効果的なチラシにするためには、

  • 料金
  • サービス内容
  • 対応エリア
  • 問い合わせ先

を明確に記載することが重要です。

特に「エアコンクリーニング〇〇円〜」など価格を前面に打ち出すことで、顧客は比較検討しやすくなります。

さらにQRコードを掲載してホームページやLINE公式アカウントに誘導すれば、電話以外の問い合わせ窓口を確保でき、成約率アップにつながります。

また、配布エリアの選定も大切です。ターゲットを子育て世帯が多い住宅地や賃貸マンションに絞ると、無駄なく効率的にアプローチできます。

総務省の調査によると、折込チラシやポスティングは依然として消費者の購買行動に影響を与えており、インターネット広告と組み合わせることで相乗効果を得られることが示されています(出典:総務省「情報通信白書」)。

費用対効果を高めるためには、配布後に反応を数値で管理し、どのエリア・どのデザインが効果的だったかを分析する仕組みを作ることも忘れないようにしましょう。

 

 

SNS広告で地域集客する

近年では、清掃サービスの集客にもSNS広告が欠かせなくなっています。

特にFacebook広告Instagram広告は、配信地域を市区町村単位で絞り込むことができるため、無駄のない効率的なアプローチが可能です。

SNS広告の強みは、ターゲティング精度にあります。

たとえば「30〜50代・子育て中・賃貸住宅居住者」といった条件を組み合わせれば、ハウスクリーニングやエアコンクリーニングを必要とする層にピンポイントで広告を表示できます。

また、画像や動画を活用した広告は訴求力が高く、短期間で多くの人にサービスを認知してもらえる効果があります。

費用については、クリック課金型(CPC)や表示回数課金型(CPM)があり、1日数百円からテスト配信できるため、開業初期でも試しやすいのが特徴です。

効果を測定しながら少額から始め、反応が良い広告に予算を集中させる運用が理想です。

さらに、SNS広告はチラシと異なり、配信後すぐにクリック数や問い合わせ数をデータで確認できるため、改善サイクルを回しやすいのもメリットです。

ターゲット層に響いた広告文や画像を分析して改善を繰り返すことで、集客効果を着実に高めることができます。

地域に根ざしたサービスを広めるためには、紙媒体のチラシとデジタルのSNS広告をうまく組み合わせることが最も効果的な戦略といえるでしょう。

求人・業務委託サイトに登録する


画像出典:indeed

ハウスクリーニングの仕事を安定して受注するためには、求人サイトや業務委託型のマッチングサービスを活用する方法も有効です。

特にindeedのような求人検索エンジンや、フリーランス・業務委託専門のマッチングプラットフォームは、継続的に案件情報を掲載しており、地域や仕事内容を絞って探すことができます。

これらのサービスを利用するメリットは、安定的な案件獲得が可能になる点です。

たとえば業務委託型のマッチングサイトでは、空室クリーニングやエアコンクリーニングなど特定のジャンルに強い案件も多く、条件を比較しながら選択できます。

中には「定期清掃を毎月○件」など長期的な契約につながる案件もあり、収入を安定させる効果が期待できます。

一方で、マッチングサービスを利用する場合は手数料率に注意が必要です。

プラットフォームによっては売上の10〜30%程度が差し引かれることもあります。

自社のサービス単価と照らし合わせ、十分な利益が確保できるかどうかを慎重に判断することが大切です。

また、プロフィールや実績紹介のページを充実させることで、発注側からの信頼度を高められます。

清掃前後の写真、保有資格(ハウスクリーニング士など)、作業可能な範囲を明確に記載すると選ばれやすくなります。

こうしたオンラインでの信頼構築は、現代の業務委託ビジネスにおいて欠かせない要素です。

清掃業のセミナーや教材でスキルアップ

清掃業は一見シンプルな作業に見えますが、実際には高度な技術や専門知識が求められる場面も少なくありません。

たとえばエアコンクリーニングでは、機種ごとの分解方法や洗浄時の注意点を理解していないと故障の原因になる可能性があります。

こうしたリスクを避けるためにも、定期的なスキルアップは非常に重要です。

セミナー教材を活用すれば、最新の清掃技術や業界動向を効率よく学ぶことができます。

メーカーが主催する研修会では新型エアコンや高機能換気設備の清掃方法が取り上げられることもあり、現場で即役立つ知識を得られます。

また、業界団体が実施する講習会に参加すれば、資格取得にもつながり、顧客に対して「専門性を持った清掃業者」としてアピールできるメリットがあります。

教材については、オンライン講座やDVD教材を利用するのも有効です。

現場に行かなくても繰り返し学習できるため、空いた時間で技術を磨ける点が魅力です。

特に最近はオンラインプラットフォームを通じて動画解説が充実しており、従来よりも学習環境が整っています。

総務省の調査によると、日本の労働市場ではスキルの再教育やリスキリングの需要が年々高まっており、専門職においても「学び直し」が収入安定やキャリア継続につながることが明らかになっています(出典:総務省「情報通信白書」)。

清掃業界も例外ではなく、技術の習得や資格取得は長期的な信頼構築に直結します。

競合との差別化を図るためにも、積極的に学習の場を活用していきましょう。

開業サポートサービスを利用する

ハウスクリーニングで独立を考えた際、最初に直面するのが「開業手続き」や「経理体制の準備」です。

個人事業主であれば税務署に開業届を提出する必要があり、さらに青色申告承認申請書を提出すれば、最大65万円の控除を受けられる可能性があります。

しかし、こうした手続きを初めて行う場合、不安や手間を感じる方も少なくありません。

このようなときに便利なのが、開業サポートサービスの活用です。

会計ソフト提供会社や士業事務所が運営しているサービスでは、

  • 開業届の作成支援
  • 税理士の紹介
  • 融資相談
  • 補助金申請のサポート

など、独立直後に必要となる手続きをまとめてサポートしてくれます。

特に近年ではオンラインで利用できるサービスが増えており、必要情報を入力するだけで開業届が自動作成できる仕組みもあります。

さらに、創業時に必要となる資金繰りや、クラウド会計ソフトとの連携サポートがセットになっている場合も多いため、経営をスムーズにスタートさせることができます。

中小企業庁や税務署の公式サイトでも、開業に必要な手続きが公開されているため、まずは公的情報を確認してからサービスを選ぶと安心です(出典:中小企業庁)。

開業サポートサービスは初期費用が発生する場合もありますが、独立初期の失敗リスクを軽減できる点で非常に有効な投資といえるでしょう。

保険に加入してリスク管理

清掃業に携わる以上、どれほど注意していても「予期せぬトラブル」が発生する可能性はあります。

たとえば作業中に家具や設備を破損してしまったり、薬剤の使用で床材にシミを残してしまったりするケースです。

こうした事態に備えて、事業者向けの保険に加入しておくことは不可欠です。

代表的なのは賠償責任保険で、顧客の所有物を誤って損壊した際の修理費や賠償金を補償してくれます。

また、従業員を雇用する場合には労災保険の適用も重要となり、怪我や事故が発生した際に事業者の金銭的負担を軽減することが可能です。

保険の種類によっては、年間数万円程度の掛け金でリスクに備えられるものもあります。

清掃業は現場作業が中心であるため、保険未加入での営業は万一の際に大きな損害につながりかねません。

また、保険加入は顧客に対する信頼獲得の材料にもなります。

「当社は事業用保険に加入しています」と明示すれば、依頼主に安心感を与えることができ、競合との差別化につながります。

特に法人や大規模物件からの依頼を受ける場合、保険加入は発注条件となることもあるため、早い段階で準備しておくのが望ましいでしょう。

安心して事業を継続するための基盤づくりとして、保険は欠かせない存在です。

 

 

協力会社以外で仕事を増やす方法 まとめ

ハウスクリーニングで独立した後、「どうやって仕事を増やすか」は大きな課題です。

実は施策には大きく分けて 直接仕事を増やすもの間接的に仕事を増やす基盤を作るもの の2種類があります。

【直接的に仕事を増やす方法】

こちらは「新しいお客様を獲得する」「案件数を伸ばす」ことに直結する方法です。

方法 内容 メリット
マッチングサイト登録
(くらしのマーケット、ミツモアなど)
個人顧客と直接つながれるプラットフォームに登録 利益率が高く、集客コストが低い
求人・業務委託サイト
(indeed、業務委託マッチング)
法人や業務委託案件に応募 継続的な案件につながる
チラシ配布・印刷サービス
(ラクスル、プリントパックなど)
地域の住宅地に直接配布 地域密着の集客に強い
SNS広告
(Facebook・Instagram)
地域や年齢層を絞った広告配信 少額から始められ、データで効果検証できる
口コミ・リピート戦略 作業後のフォローや割引クーポンで再依頼を促す 広告費ゼロで安定した売上につながる

 

【間接的に仕事を増やす基盤づくり】

こちらは「直接集客」にはつながらないものの、長期的に案件を増やすための準備 です。

方法 内容 メリット
会計ソフト導入
(freee会計、マネーフォワード)
確定申告や経費管理を効率化 税金の払いすぎ防止、経営の安定化
掃除道具の充実
(高圧洗浄機、プロ用洗剤)
案件の幅を広げる トライアルや特殊案件を断らず受注できる
車両リース・カーシェア 初期費用を抑えて移動手段を確保 案件を受けやすくなる
保険加入 賠償責任保険などに加入 トラブル時の信頼確保とリスク回避
セミナー・教材でスキルアップ 新しい清掃技術や資格取得 高単価案件や法人案件につながる

 

  • 直接的施策 → 新規顧客や案件を「増やす」仕組み(マッチングサイト、広告、口コミ)

  • 間接的施策 → 案件を「取りこぼさない・安定して継続できる」基盤づくり(会計、道具、保険、スキルアップ)

ヒデ
ヒデ

両方を組み合わせることで、短期的な売上アップと長期的な経営安定の両立が可能になります。

ハウスクリーニング協力会社募集の選び方と稼げる仕組み まとめ

  • 協力会社募集に応募するのは営業が苦手な人におすすめ
  • 応募時は「HPの信頼性・募集地域・金額・年間仕事量」を確認する
  • 利益が大幅に削られる案件は避け、条件の合う会社を選ぶ
  • 並行して「マッチングサイト」「会計ソフト」「清掃道具」「チラシ印刷」「広告」などを活用すると安定する

営業が苦手でも、協力会社との提携と複数の集客ルートを持つことで安定収入につながります。
自分に合った方法を見つけて、長く続けられる形を作っていきましょう。

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独立開業を目指すとき、最初に悩むのが「どんな洗剤や道具を揃えればいいのか」「経理や顧客管理はどうするのか」、そして「一人で不安になったときに頼れる場所があるのか」という点ではないでしょうか。

私自身、開業当初は同じように迷い、必要のないものを買ってしまったり、逆に本当に必要な道具が抜けていて現場で困った経験があります。また、事務作業に追われて時間を失ったり、孤独感に押しつぶされそうになったこともありました。

そうした失敗や試行錯誤を経て、「これだけは導入してよかった」と胸を張っておすすめできるものがいくつかあります。それが 『洗剤・道具・会計ソフト・コミュニティ 』の4つです。これらを揃えることで、作業効率が大きく向上し、顧客からの信頼も得られ、さらには安心して長く続けられる基盤が整いました。

ヒデ
ヒデ

私が現場で実際に使って「これは間違いなく役に立つ」と感じたものだけをまとめました。これから独立開業される方の参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

ヒデ
ヒデ

清掃業歴20年以上、10000件以上の現場経験あり。

住宅からオフィスまで多様な現場で実績を積んできたヒデです。

42歳で独立し、開業準備から営業・税務・顧客対応まで経験しました。

このブログでは、独立ノウハウや集客術、現場トラブル解決法を一次情報として発信し、同じ道を目指す方への実践的な指針を提供しています。

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