
- ハウスクリーニングの協力者をどこから探せばいいか分からない
- 家族や友人を戦力に育てる方法がイメージできない
- 協力会社の選び方や信頼できる相手の見極めに自信がない
- 急な現場や繁忙期に備えた協力者ネットワークの作り方が知りたい

このような悩みや疑問にお答えします
ハウスクリーニングの協力者や協力会社に関する情報を探していて、正直「誰を頼ればいいのか分からない…」と感じていませんか。
実際に一人親方で独立していると、どうしても一人では厳しい現場に出くわすタイミングが必ずあります。
そういう現場ほど「ここでちゃんと仕上げられるかどうか」が信頼にも売上にも直結するので、「誰か信用できる人がいてくれたらな…」と感じる瞬間はすごく多いんじゃないかなと思います。
そのときに頼れるハウスクリーニング協力者がいないと、せっかくの仕事を泣く泣く断らないといけなかったり、自分の体力だけで無理をしてしまったりと、かなりしんどい状況になりがちです。
特に繁忙期は、朝から晩まで現場で動きっぱなしで、家に帰ってから見積もりや事務作業…という状態になりやすいので、協力者の有無で心身の負担はかなり変わってきます。
私もハウスクリーニングの協力者や案件紹介をしてくれる人がほとんどいない状態からスタートしました。
でも、少しずつ協力者や協力業者を増やしていった結果、今では19人の応援メンバーと複数の協力会社に支えられながら、無理なく現場を回せるようになりました。
現場の規模や内容に応じて「この人に声をかけよう」「今日はこのメンバーで行こう」と選べる状態になってからは、売上も仕事の楽しさもかなり変わりました。
この記事では、その経験をもとに、ハウスクリーニングの協力者や協力会社を増やす考え方と具体的なステップを、できるだけ分かりやすくまとめていきます。
協力者の探し方だけでなく、「どんな順番で広げていくと無理がないか」「どうやって信頼関係を作っていくか」といった、実際の現場で使える話もたくさん盛り込んでいきます。
この記事を読むことで、あなたがハウスクリーニングの協力者をどんな順番で探していけばいいのか、どんな人に声をかけると長く付き合えるのか、さらにハウスクリーニングの協力会社とうまく組んで売上と働きやすさを両方アップさせていくイメージが、かなりはっきりしてくるはずです。
ここ、気になっている方は多いと思うので、一緒に整理していきましょう。
【この記事を読んでわかること】
- ハウスクリーニング協力者を増やすときに絶対外したくない考え方
- 身内や友人から協力者を育てるときの具体的なステップ
- ハウスクリーニングの協力会社を探すルートと見極めポイント
- 長く付き合える協力者ネットワークを作るための実践的なコツ
ハウスクリーニングの協力者を増やす前に押さえたい基本

まずは、いきなり協力会社募集に応募したり、案件紹介に飛びついたりする前に、「そもそも自分はどんな協力者が必要なのか」「どんな基準で人を選ぶべきなのか」を整理しておきたいところです。
ここをあいまいにしたまま人を増やしてしまうと、「人数はいるのに、なぜか現場が回らない」「ストレスばかり増えて、肝心の売上や評判につながらない」という状態になりやすいんですよね。
この章では、一人親方として独立した私が、ゼロから協力者ネットワークを作ってきた中で痛感した「基本の考え方」をお話しします。
ハウスクリーニング協力者を増やす前の土台作りとして読んでもらえると、その後のステップがかなりやりやすくなるはずです。
ハウスクリーニングで一人親方が抱えやすい不安
ハウスクリーニングで独立したばかりのころ、一人親方がまずぶつかるのが「人数」の壁です。
最初のうちは、どうしても「自分一人で全部やらないと」という意識が強くなりがちで、私も完全にそのパターンでした。
あなたも似たような不安を抱えているかもしれません。
独立してすぐのころの私は、正直なところこんな不安だらけでした。
- 空室の退去清掃が2件、3件と重なったら一人では時間が足りないかもしれない
- ガラスの高所作業など、1人だと危ない作業もある
- お客様の希望日を優先すると、休みが取れず自分の体がもたない
- 急な体調不良や家族の用事のとき、誰も代わりがいない
- 繁忙期に「今週中にどうしても」と言われても、対応できる余力がない
ハウスクリーニングの仕事は、どうしても「現場に入る人数」と「1日に動ける時間」でこなせる量が決まってきます。
売上を増やしたくても、時間も体力も有限なので、どこかで頭打ちになるんですよね。
体力だけに頼って売上を伸ばそうとすると、どこかのタイミングで必ず限界がきます。
しかも、一人でずっと走り続けていると、細かいところに目が行き届かなくなってきます。
例えば、
- 疲れてくると、普段なら気づく汚れを見落としやすくなる
- 時間に追われて、仕上げの確認がおろそかになる
- 現場が長引き、次のお客様への到着がギリギリになる
こうした小さな妥協が積み重なると、最終的にはお客様の満足度にも影響が出てきます。
現場が終わったときに、「今日もギリギリだったな…」と胸の中がモヤモヤしてしまうと、せっかく独立したのに仕事が楽しくなくなってしまうんですよね。
だからこそ、独立初期から意識しておきたいのが、「協力者を増やす=売上の上限を上げる&自分の健康を守る」という発想です。
一人で全部抱え込む働き方から抜け出せるかどうかで、数年後の売上も、仕事の楽しさも、大きく変わってきます。
ポイント:一人親方の限界を意識しておく
- 一人で頑張る働き方には必ず限界が来る
- 協力者がいると日程調整と売上の両方に余裕が生まれる
- 「人を増やすタイミング」を意識するだけでも、考え方が変わる
日本全体でも、長時間労働や人手不足は大きなテーマになっていて、厚生労働省の労働経済白書でも、労働時間や働き方の見直しが継続的に取り上げられています。
自分の体と家族の生活を守るためにも、「一人で何とかする」のではなく「仕組みや人をうまく使う」方向へ意識を切り替えることが、結果的に長く続けられるコツだと感じています。(出典:厚生労働省「令和7年版 労働経済の分析」)
私が独立直後に頼れた協力者はたった5人だった
今でこそ、私のまわりには協力してくれる人が19人いますが、最初からそんなに恵まれていたわけではありません。
数字だけ見ると「19人もいてすごいですね」と言われることもあるのですが、スタート地点はかなり地味でした。
独立直後、本当に頼れたのは次の5人だけでした。
- 前の清掃会社のアルバイトで、今は自分で清掃会社をしている人
- 私の奥さん
- 当時付き合いのあった清掃会社の代表
- 前の会社の社員さん(旦那さん)
- その奥さん(同じく前の会社の社員さん)
この5人でどうにか現場を回していましたが、それでもやっぱり限界はありました。
たとえば、
- 週末は家族サービスで動けない
- 平日は本業の仕事がある
- 繁忙期はそれぞれの職場も忙しく、なかなか応援に来られない
みんなそれぞれ本業があったり、家庭の事情があったりするので、こちらの希望する日程でお願いできないことも多いんですよね。
「この日どうしても手伝ってほしい」と思っても、全員NGで結局一人で回る…なんてことも、当時はよくありました。
経験上、お客様の希望日をしっかり押さえながら現場を回していくなら、最低でも7〜8人くらいは応援メンバーがいた方が安心です。
7〜8人いれば、実際に動けるのはそのうち2〜3人だったとしても、現場の組み合わせを組み立てやすくなります。
5人から19人になるまでにやったこと
じゃあ、どうやって5人から19人まで増やしていったのかというと、特別なテクニックを使ったわけではありません。
やったことは、本当にシンプルです。
- 前の職場の同僚・アルバイトに、独立したことをきちんと伝える
- 元アルバイトさんに「また一緒に現場に入れたらうれしい」と本音で話す
- 仕事ぶりを知っている人には、「手が足りないときだけでも手伝ってほしい」と率直にお願いする
- 一度来てくれた人には、感謝の気持ちと報酬をきちんと渡す
こうやって少しずつ声をかけていくうちに、「あの人も声かけてみようかな」「この人なら在宅現場でも安心して連れて行けそうだな」と、候補が増えていきました。
大切なのは、「最初から10人も20人も一気に増やそうとしないこと」です。
まずは5人、次は7〜8人、その次は10人…と、段階的に増やしていくイメージを持っておくと、現場のチェックやコミュニケーションも追いつきやすいですよ。
一人親方にとっての「フランチャイズ」という選択肢
私のように完全な一人親方スタートでもやっていけますが、「ゼロから全部ひとりで組み立てるのは正直不安…」という方もいると思います。
そんなときの選択肢の一つが、ハウスクリーニングフランチャイズへの加盟です。
特におそうじ革命のフランチャイズは、未経験からでも挑戦しやすいように、開業前の研修や開業後のサポートがかなり手厚いのが特徴です。
本部研修で技術と接客の両方をしっかり身につけてからスタートできるので、「いきなり現場デビューが怖い…」という不安を減らしやすい仕組みになっています。
また、案件紹介や集客サポート、ブランド力などを活かせるので、完全に一人で営業するよりもスタートダッシュを切りやすいのもメリットです。
もちろん加盟金やロイヤリティなどの費用はかかりますが、そこは自分で一から集客・ブランド作りをするコストとどちらが合うかで判断していくイメージですね。

私のサイトでは、おそうじ革命フランチャイズの評判や加盟条件、収益性の目安についても詳しくまとめています。加盟を検討している方は、まずは全体像をつかむところから始めてもらえるとイメージしやすいと思います。
さらに具体的に話を聞いてみたい場合は、公式サイトから資料請求や説明会に申し込んで、本部スタッフや実際のオーナーさんに直接質問してみるのがおすすめです。
なお、加盟金やロイヤリティ、研修期間、サポート内容などの条件は、あくまで時期やプランによって変わる一般的な目安です。
最終的な条件は必ず公式サイトの最新情報を確認し、不明点は本部担当者に直接相談したうえで判断するようにしてください。
協力者を選ぶときに絶対に外さない基準
協力者を増やすとき、私が一番大事にしている基準は、たったひとつです。
「この人は、お客様の家に堂々と連れて行けるかどうか」
これに尽きます。
どれだけ作業が早くても、経験が豊富でも、お客様の家に連れて行ったときに「大丈夫かな…」と心のどこかでモヤモヤする相手だと、こちらも落ち着いて仕事ができないんですよね。
もっと具体的に言うと、次のようなところを見ています。
- 約束や時間を守るか(遅刻常習やドタキャンがないか)
- お金や物に対してルーズでないか(貸したものを返さないなどがないか)
- 嘘をついたり、ごまかしたりしないか
- 人の悪口ばかり言わないか
- 身だしなみや言葉づかいが最低限整っているか
- トラブルが起きたときに、一緒に原因を考えてくれそうか
ハウスクリーニングは、お客様の大事な生活空間に入らせてもらう仕事です。
そこで物を盗むような人や、物を壊して知らん顔をするような人を連れて行ってしまうと、一瞬で信用を失ってしまいます。
たとえこちらが誠実に対応しても、「誰を連れてきたのか」という目で見られてしまうんですよね。
掃除の技術は、時間をかければある程度は誰でも上達します。
研修や現場経験を積むことで、1年後・3年後にはびっくりするくらい成長する人も多いです。
でも、人柄や誠実さは、短期間でガラッと変わるものではありません。
だからこそ、技術よりも「信頼できるかどうか」で選ぶことが、結果的に一番の近道だと感じています。
信頼できる人なら、たとえ最初は作業スピードが遅くても、時間をかけて育てていく価値がありますし、「この人に仕事のやり方を任せても大丈夫かな」と自然に思えるようになりますよ。
元アルバイトや元同僚との関係を切らなかった理由
私の応援メンバーの中には、前の清掃会社で一緒に働いていたアルバイトさんや社員さんがたくさんいます。
会社を辞めていった人も多いのですが、私はそういう人たちとも、できるだけ連絡を取り続けてきました。
というのも、前の職場では「辞めていった人間には用はない」という空気が少しあって、上司の中には冷たく突き放す人もいました。
退職した瞬間に連絡先を消したり、挨拶に来てもそっけない対応をしたり…そういう場面を何度も見てきました。
でも私は、単純にそれができなかったんですよね。
仕事を辞めた理由はそれぞれですし、悪いことをしたわけでもないのに、いきなり縁を切るのは違うなと感じていました。
「またどこかで一緒に仕事をすることがあるかもしれないし、人としての付き合いは続けたいな」と思っていたんです。
なので、辞めた後も、時間が合えばご飯に行ったり、近況をLINEでやり取りしたりと、ゆるくつながりを続けていました。
特別なことはしていませんが、「元気にしてる?」「今どんな仕事してるの?」といった他愛のない会話を続けてきた感じです。
結果として、独立してから「手伝ってほしい」と声をかけたときに、みんな快く応援に来てくれました。
中には、「前からもう一度一緒に仕事したいと思ってた」と言ってくれる人もいて、本当にうれしかったです。
私自身、まさかこんな形でまた一緒に現場に入れるとは思っていませんでしたが、本当に人脈は宝だなと実感しています。
表面上の名刺交換を何百枚重ねるよりも、「この人のためなら少し無理してでも力になりたい」と思ってもらえる関係を、数人でもいいので持っておく方が、現場ではよほど頼りになります。
協力者は「数合わせ」ではなく、「一緒に現場を任せられる仲間」として考えると、選び方も変わってきます。

もしあなたが、以前の職場で一緒に働いていた人たちと、今も連絡を取れる状況なら、ぜひそのつながりを大事にしてあげてください。「いつか独立するかもしれないから、そのときは応援頼むかも」と軽く伝えておくだけでも、いざというときの声のかけやすさが変わってきますよ。
主婦や未経験者でも戦力になる人の共通点
協力者と聞くと、「清掃経験がある人じゃないと無理じゃないか」と思うかもしれません。
でも、実際はそうでもありません。
むしろ、現場を重ねる中で「未経験なのにすごく伸びる人」「掃除が初めてなのに安心して任せられる人」に出会うことも多いです。
私が一番頼りにしている協力者の一人は、少年野球のつながりで知り合った主婦の方です。
その方は、仕事としてハウスクリーニングをしたことはありませんでしたが、普段から自宅の掃除をかなり丁寧にしているタイプの人でした。
話しているときの言葉づかいや、普段の生活の様子から、「この人はきっと現場でも丁寧にやってくれるだろうな」と感じていました。
最初はお互いに不安もあったので、ワンルームの空室清掃に一緒に入り、どれくらいできるのかを一度見させてもらいました。
空室ならお客様もいませんし、多少時間がかかってもこちらで調整しやすいので、「お試し現場」としてはちょうどいいんですよね。
結果、想像以上に丁寧で、動きも無駄がなく、仕上がりもきれい。
しかも、人当たりが良くて、正直者で、私としても安心して任せられると感じました。
その場で「これからもぜひ手伝ってほしい」とお願いし、今ではメインメンバーの一人として活躍してもらっています。

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未経験者でも戦力になりやすい人の特徴
未経験者でも戦力になりやすい人には、いくつか共通点があります。
- 素直で、人の話をよく聞いてくれる
- 自分の家の掃除も比較的まめにしている
- 時間や約束にルーズではない
- お客様に対して礼儀正しく接することができる
- 分からないことをそのままにせず、きちんと質問してくれる
こういう人は、最初は分からないことだらけでも、教えたことをしっかり吸収してくれますし、現場を重ねるごとに目に見えて成長していきます。
逆に、いくら掃除が上手でも、「自分のやり方にこだわりすぎる人」「人の話を聞かない人」は、現場で一緒に動くときにお互いストレスになりがちです。
長く一緒に仕事をしたいかどうかという視点で見ると、また違った人が候補に見えてくるはずです。
経験年数だけで判断せず、「この人と一緒に現場に入ったら楽しそうだな」「この人ならお客様の前でも安心だな」と思えるかどうかを、自分の感覚として大事にしてみてください。
協力者リストを作っておくことのメリット
今、私のスマホには、応援メンバーのリストがメモ帳にずらっと並んでいます。
よく呼ぶ人から順番に名前と簡単なメモを書いているだけですが、これがかなり便利です。
人数が増えてくると、頭の中だけでは「誰がどのくらい動けるか」を把握しきれなくなってくるんですよね。
具体的には、こんな情報を書いています。
- 名前
- 年齢の目安
- 本業(会社員、パート、個人事業主など)
- 得意な作業(エアコン、ワックス、在宅が得意など)
- 動ける曜日や時間帯の傾向(平日夕方OK、土日メインなど)
応援メンバー管理の例
| 名前 | 本業 | 得意な作業 | 動きやすい曜日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Aさん | パート | 在宅クリーニング | 平日午前 | お客様対応が丁寧 |
| Bさん | 会社員 | エアコン分解洗浄 | 土日祝 | 空室もOK |
| Cさん | 個人事業主 | ワックス・床洗浄 | 調整可 | 応援に慣れている |
実際には、15番目以降の人は一度も呼んだことがない人もいます。
でも、「連絡を取ればいつでも頼めるかもしれない人」のリストを作っておくことで、いざというときの安心感がまったく違います。
特に繁忙期は、直前になって「もう1人ほしいな」という場面が増えるので、候補が多いほど心に余裕が生まれます。
リスト化のメリットは、単に名前を並べておくだけではありません。
簡単なメモでいいので、今からでもリスト化しておくのがおすすめです。

「誰に頼めたっけ?」と毎回頭の中で探すより、メモを見ながらサッと決められるだけで、かなりストレスが減りますよ。
ハウスクリーニング協力者と協力会社を増やす具体的なステップ

ここからは、実際にハウスクリーニングの協力者や協力会社を増やしていくための具体的なステップについてお話しします。
私が「身内・友人・協力会社」という順番で広げていった理由や、未経験の家族をどのように育てていったのか、そして協力会社の探し方と見極め方まで、できるだけ実務に落とし込んでまとめていきます。
この記事を読みながら、「うちの場合はこの順番でやってみようかな」「まずは誰に声をかけてみようかな」と具体的な顔を思い浮かべてもらえると、読み終わったあとすぐに行動に移しやすくなると思います。
身内→友人→協力会社の順で広げる
協力者を増やすとき、私が一番おすすめしたいのが、「身内→友人→協力会社」の順番で広げていく方法です。
理由はシンプルで、
- 信用・信頼の高さ
- 日当・コストのバランス
- コミュニケーションのしやすさ
この3つが、上から順にバランスよくなっていくからです。
「誰から頼るか」の順番を間違えると、無理な外注で利益が出なかったり、コミュニケーションのストレスで疲れてしまったりするので、ここは結構大事なポイントかなと思います。
協力者タイプ別のざっくり比較
| タイプ | 信頼度 | コスト目安 | コミュニケーション | 育成のしやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 身内(家族など) | 非常に高い | 柔軟に調整しやすい | 話しやすく相談しやすい | 長期的にじっくり育てやすい |
| 友人・恋人 | 高い | やや低め〜中程度 | 関係性によってはやりやすい | 得意不得意を把握しやすい |
| 協力会社 | 相手次第でバラつき | 1.5万〜2万円/日程度が目安 | ビジネスライクになりがち | 即戦力だが価値観のすり合わせが必要 |
身内(奥さん・旦那さん・兄弟姉妹・成人した子どもなど)は、もっとも信頼できる相手ですし、事情も一番分かってもらいやすいです。
急に現場が入ったときでも、「この日はどう?」と相談しやすいのも大きなメリットです。
家族としての生活と、仕事としての付き合いを両立する必要はありますが、その分長い目で見た育成もできます。
次に、友人や恋人。
もともと人柄が分かっているので、「この人ならお客様の前に出しても大丈夫だな」という判断がしやすい相手です。
同時に、日当の交渉もしやすく、お互いに気持ちよく仕事がしやすい距離感を作りやすいのもポイントです。
仕事だけの関係ではないので、信頼を壊さないように丁寧にコミュニケーションを取ることが大事になってきます。
協力会社は、経験があって即戦力になりやすい反面、日当も1万5,000円〜2万円前後など、それなりのコストがかかってきます。
特にエアコンクリーニングや高所作業など、専門性が高くリスクもある作業では、金額もそれなりになります。
売上が安定してきて、「外注してもちゃんと利益が残る」状態になってから本格的に組んでいく方が、安全かなと思います。
家族や友人をハウスクリーニング協力者として育てる方法
身内や友人に手伝ってもらうときに悩むのが、「どうやって育てていくか」ですよね。
いきなり在宅のお客様のところに連れて行って、現場でバタバタするのは、お互いにとっていいことがありません。
お客様にも不安を与えてしまいますし、協力者本人も「自分には向いていないかも…」と落ち込んでしまう可能性があります。
私がおすすめしているのは、次のステップで少しずつ慣れてもらう方法です。
いきなり完璧を目指さず、「一緒に成長していこう」というスタンスで進めていくと、気持ち的にもかなり楽になりますよ。
ステップ1:自宅で基礎トレーニング
まずは自分の家を使って、基本的な掃除のやり方を教えていきます。
ここは「現場に出る前の練習試合」みたいなイメージですね。
- キッチンの油汚れの落とし方(レンジフード・コンロ・シンク周り)
- お風呂のカビや水垢の落とし方(床・壁・鏡・排水口)
- トイレの清掃の順番(上から下へ、手前から奥へ、きれいなところから汚いところへ)
- 窓ガラスとサッシの拭き方(洗剤の量と水拭き・空拭きのタイミング)
ここでは、「どの洗剤を、どのくらいの濃さで使うか」「スポンジやパッドの当て方」「傷をつけない力加減」など、基礎の基礎を身につけてもらいます。
自宅なら多少失敗してもリカバリーしやすいので、安心して試せるのもメリットです。
ステップ2:空室清掃で現場慣れ
次の段階では、空室清掃の現場に一緒に入り、実際の仕事の流れを体験してもらいます。
空室だとお客様がいないので、多少時間がかかってもプレッシャーが少ないのがメリットです。
「社会人としての現場感覚」を身につけるステージだと思ってください。
このとき、いきなり全部を任せる必要はありません。
- 外したエアコンのパーツを洗ってもらう
- サッシの掃除機掛けや拭き上げをお願いする
- 簡単な拭き掃除や仕上げを担当してもらう
- モップ掛けや乾拭きなど、分かりやすい作業から始めてもらう
こうやって「できるところ」から少しずつ任せていくと、本人も自信がつきやすいですし、こちらも安心して見守ることができます。
「ここまでは任せても大丈夫」「この部分はまだ一緒にやろうか」と、ステップを分けて伝えると、お互いのストレスも減ります。
ステップ3:在宅現場でのデビュー
自宅と空室である程度慣れてきたら、いよいよ在宅現場デビューです。
ただし、ここでも注意点があります。
- 最初は比較的時間に余裕のある現場を選ぶ(小規模な在宅など)
- お客様との会話は基本的に私が担当する
- 難しい部分は私がメインで行い、協力者には「確実にできる範囲」を任せる
- 作業前後の説明も、最初は私が前に立って行う
在宅現場では、お客様の目もありますし、作業時間もタイトになりがちです。
最初から無理に任せすぎず、「少し物足りないかな?」くらいの範囲からスタートする方が、お互い気持ちよく仕事ができると感じています。
「今日はここまでできたね」「次はこの作業にもチャレンジしようか」と、毎回一歩ずつ範囲を広げていくイメージです。
ハウスクリーニングの協力会社を探す具体的なルート
次に、協力会社を増やしたいときの具体的な探し方です。
私自身が使ってきたルートは、大きく分けて次の3つです。
- インターネットでの協力会社募集情報
- 業界のマッチングサイト
- 既存の取引先や知人からの紹介
たとえば、ハウスクリーニング協力会社募集やエアコンクリーニング協力会社といったキーワードで検索すると、全国規模の企業から地域密着の業者まで、さまざまな募集情報が出てきます。
ここから気になるところをピックアップし、条件や対応エリア、作業内容、支払いサイトなどを確認していくイメージです。
特にエアコンクリーニングの協力会社募集では、「1台あたりいくら」「台数保証の有無」「シーズン中の案件数」など、数字で比較しやすい条件も多いです。
ただし、単価だけを見て飛びつくのではなく、実際の移動距離や作業時間なども含めてトータルで判断することが大事です。

より詳しく協力会社の探し方や契約の考え方を知りたい場合は、私が別でまとめているハウスクリーニングの協力会社の見つけ方と活用術で売上を伸ばす方法も参考になると思います。
現場で分かる協力会社の良し悪しの見極め方
協力会社は、実際に一緒に現場に入ってみないと分からない部分も多いです。
ただ、長年ハウスクリーニングをやってきて、「ここを見ればだいたい分かるな」と感じているポイントがいくつかあります。
初回の現場では、作業のスピードや仕上がりだけでなく、こうした部分も意識して見るようにすると判断しやすくなりますよ。
チェック1:道具の状態と車の荷室
道具がきれいに手入れされているかどうかは、その人の仕事への姿勢がかなり出る部分です。
- バケツやブラシが泥だらけのまま積まれていないか
- モップやクロスが真っ黒になっていないか
- 洗剤がこぼれたまま放置されていないか
- 車の荷室がぐちゃぐちゃではないか
- 使用後に軽くでも道具の汚れを落とす習慣がありそうか
道具が汚いままの人は、お客様の家に平気でそのまま持ち込んでしまうことも多く、その時点で印象が良くありません。
逆に、道具や車内が整理されている人は、お客様の目線で「どう見られるか」をちゃんと考えているので、仕上がりもきれいなことが多いです。
チェック2:お客様への態度や言葉づかい
現場で一緒に入るときは、作業だけでなく、お客様との会話や態度もよく見るようにしています。
- 挨拶がしっかりできているか
- 言葉づかいが乱暴ではないか
- お客様の話をきちんと聞いているか
- 約束した時間や段取りを守ろうとしているか
- トラブルが起きたときに、責任のなすりつけ合いをしないか
いくら作業が早くても、お客様に対する態度が雑だと、クレームにつながるリスクが高くなります。
お客様に「またこの人にお願いしたい」と思ってもらえるかどうかの視点で見ておくと、自然と判断しやすくなってきます。
現場の帰り道に、「今日の○○さんの対応どうだったかな?」と自分の中で振り返ってみると、次の判断に活かしやすいですよ。
トラブルになった協力会社から学んだこと
正直なところ、すべての協力会社との関係がうまくいってきたわけではありません。
中には、「これはもう一緒に仕事ができないな」と感じて、付き合いをやめたところもあります。
ここでは、そんな失敗から学んだことも包み隠さずお話しします。
一番印象に残っているのは、応援の依頼をしていた前日に、「自分の仕事が入ったから明日は行けない」と、あっさりキャンセルしてきた会社です。
こちらとしては、お客様との約束もあり、他の協力者を探す時間もほとんど残っていませんでした。
正直、そのときはかなり冷や汗をかきました。
もちろん、自分の仕事を優先したい気持ちは分かります。
私も一人親方なので、「自分の売上を取りに行きたい」という感覚はよく分かります。
でも、一度引き受けた約束を、前日になって平気でひっくり返す相手とは、長く付き合うことはできません。
その一件をきっかけに、その会社への応援依頼はやめました。
この経験から学んだのは、
- 技術より「約束を守るかどうか」の方が大事
- 一度でも約束を破った相手は、その後も同じことをする可能性が高い
- お互いに無理のない条件で組むことが、結果的に長続きするコツ
ということです。
最初の数回は、少し慎重なくらいでちょうどいいと思います。
小さな現場から一緒に入り、お互いのスタイルや考え方を確認したうえで、大きな現場をお願いするようにすると、リスクをかなり減らせますよ。
紹介で広がる人脈と仕事の好循環
私が独立して11年ほどたちますが、協力会社もお客様も、基本的には「紹介」で増やしてきました。
リフォーム会社の社長さんや、既存のお客様、同業者などから、「掃除を依頼したいお客さんがいてます」と紹介されることがよくあります。
紹介の何がいいかというと、紹介する側も自分の信用がかかっているので、変な人を紹介しにくいという点です。
そのおかげで、これまで「これはちょっとしんどいな…」というようなクレーマー気質のお客様に当たることもほとんどありませんでした。
「○○さんの紹介なら安心して頼める」と最初から信頼してもらえるので、話もスムーズに進みます。

ハウスクリーニングの仕事を紹介してくれる人を増やす考え方については、別記事のハウスクリーニングの仕事を紹介してくれる人の増やし方でも詳しく書いています。
協力者だけでなく、仕事を回してくれる「紹介者」を増やしていくことも、独立後の安定にはかなり効いてきます。
紹介を増やすために私がやっていることは、すごくシンプルです。
- 紹介してくれた人に、必ず結果報告とお礼を伝える
- 紹介されたお客様には、いつも以上に丁寧に対応する
こうした積み重ねが、次の紹介につながっていきます。
「また誰かいたら紹介するね」と言ってもらえるような仕事ぶりを意識しておくと、自然と人脈も広がっていきますよ。
協力者と長く付き合うために私が意識していること
最後に、協力者や協力会社と長く良い関係を続けるために、私が意識しているポイントをまとめておきます。
どれも当たり前のことかもしれませんが、忙しくなってくるとつい忘れがちな部分でもあるので、あらためて整理してみました。
- 感謝の気持ちは言葉にして伝える(「助かったよ、ありがとう」をちゃんと言う)
- 無理な日程や条件でお願いしすぎない
- トラブルが起きたときほど、正直に話し合う
- 閑散期でも、たまに連絡を取って関係を切らさない
- 繁忙期だけ都合よく呼ぶのではなく、できる範囲で仕事を回すようにする
協力者や協力会社は、「都合のいいときだけ使う相手」ではなく、一緒に仕事を作っていくパートナーです。
お互いに気持ちよく仕事ができるように、ちょっとした気遣いやコミュニケーションを続けていくことが、結果的に一番のリスクヘッジになると感じています。

営業や集客の面も含めて、全体的な売上アップを目指したい方は、私がまとめた保存版のハウスクリーニング営業方法と集客アップ術も合わせて読んでもらえると、より具体的なイメージが持てると思います。
この記事のまとめ
- ハウスクリーニング協力者は「身内→友人→協力会社」の順で増やすと無理が少ない
- 技術よりも「信頼できるかどうか」を最優先にして選ぶ
- 未経験の家族や友人でも、自宅と空室清掃から育てれば十分戦力になる
- 協力会社は、道具や車内の状態、約束の守り方、お客様への態度で見極める
- 紹介で広がる人脈は、トラブルが少なく長く付き合いやすい
- 感謝と誠実なコミュニケーションを続けることが、協力者ネットワークの一番の土台になる
ハウスクリーニングで独立すると、どうしても最初は一人で頑張りがちですが、協力してくれる人や協力会社が増えてくると、仕事の楽しさもぐっと変わってきます。
あなたが「この人たちと一緒にやれてよかったな」と思える仲間に出会えるように、この記事が少しでも参考になればうれしいです。
\実際に現場で使っているハウスクリーニングおすすめ洗剤&道具/
独立開業を目指すとき、最初に悩むのが「どんな洗剤や道具を揃えればいいのか」「経理や顧客管理はどうするのか」、そして「一人で不安になったときに頼れる場所があるのか」という点ではないでしょうか。
私自身、開業当初は同じように迷い、必要のないものを買ってしまったり、逆に本当に必要な道具が抜けていて現場で困った経験があります。
また、事務作業に追われて時間を失ったり、孤独感に押しつぶされそうになったこともありました。
そうした失敗や試行錯誤を経て、「これだけは導入してよかった」と胸を張っておすすめできるものがいくつかあります。
それが 『洗剤・道具・会計ソフト・コミュニティ 』の4つです。
これらを揃えることで、作業効率が大きく向上し、顧客からの信頼も得られ、さらには安心して長く続けられる基盤が整いました。

私が現場で実際に使って「これは間違いなく役に立つ」と感じたものだけをまとめました。これから独立開業される方の参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
👉 『【保存版】独立開業して分かった!ハウスクリーニング必須アイテム』を詳しく見る
【この記事を書いた人】

清掃業歴20年以上、累計1万件以上の現場を経験。
大手清掃会社に14年間勤務し、現場管理やスタッフ育成、顧客対応を通じて豊富なノウハウを習得。
42歳で独立後は、住宅・オフィス・店舗清掃を中心に活動中。
このブログでは、清掃業での独立ノウハウ、集客術、現場トラブル解決法などを実体験に基づいて発信しています。

