
- このままずっと現場に出るのは体力的にもきついな
- 協力業者を活用して売り上げを伸ばしたい
- 現場を任せてビズネスオーナーを目指したい
- いい協力会社の見つけ方を教えて

このような疑問や悩みにお答えします。
ハウスクリーニングの協力会社を探している方は、どこで見つけるのか、どんな基準で選べばよいのか、さらに掃除業者以外の協力会社のつながり方まで、どの会社に依頼すべきか悩むこともあるでしょう。
この記事では、協力会社の探し方やいい協力会社の見分け方をわかりやすく整理し、掃除業者以外の協力会社のつながり方も丁寧にまとめます。
現場の負担を減らしながら売上を伸ばすためのヒントを詳しく解説します。
【この記事を読んでわかること】
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協力会社の探し方と評価の進め方がわかる
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現場見学で見るポイントがはっきりする
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提携後に整える契約や連絡体制を理解できる
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他業種連携とフランチャイズ活用の考え方を学べる
ハウスクリーニング 協力会社の基礎知識
協力会社の探し方と活用の流れ
複数の入り口を同時に使うと、条件に合う協力先に出会える確率が上がります。
業界のマッチングサイト、地域の同業ネットワーク、既存取引先や知人からの紹介などを並行して進めると、候補の幅と情報の質が安定します。
最初の連絡では、担当者の受け答えの丁寧さ、必要な許認可や保険の有無、得意分野や実績を確認し、すぐに大きな案件を任せず小さなテストから始める流れにすると安心です。
探し方のチャネルと特徴
初回コンタクトで確認したい項目
初回は、次のような基本情報をそっと確かめると、その後のすり合わせがスムーズです。
- 対応可能エリアと時間帯、繁忙期の稼働上限
- スタッフ構成(経験年数、常用・スポットの比率)
- 保険加入の有無(損害賠償保険など)
- 得意作業カテゴリ(在宅定期、床メンテナンス、ガラス、空室など)
- 品質管理の方法(写真報告、ダブルチェック、教育体制)
運用設計のポイント
まず現場の責任者とどう連絡を取り合うかを先に決めます。
次に、床メンテナンス・在宅定期・空室など作業の種類ごとに、作業時間の目安、使う道具、確認項目を一枚のシートにまとめます。
あわせて、緊急時の連絡順、再作業が必要かどうかの判断基準も前もって決めておきます。
この準備だけで、現場での迷いや行き違いがぐっと減ります。
フランチャイズ活用の選択肢
体制づくりの選択肢として、フランチャイズに加盟する方法もあります。
研修や品質の基準、横のつながりを活用しやすく、協力先の紹介や広域対応の機会が増えやすいと考えられます。
たとえば、おそうじ革命に加盟すると、教育体系や情報共有が整っているため、協力会社とのコミュニケーションや品質の足並みをそろえやすくなります。

私が知っているおそうじ革命の方は、『個人事業主として清掃会社』と『おそうじ革命』の二刀流で活躍されています。

二刀流のメリットって何なんですか?

おそうじ革命の本部から掃除の案件を紹介してもらえるし、大人数が必要な現場では仲間のお店から応援を呼ぶこともできるから、まさに一石二鳥だよね。

なるほど~。そういうことか~。
いい協力会社の見分け方を解説
見分けのポイントは、見た目や道具だけでなく、現場でのふるまいまで合わせて見ることです。
服装や靴が清潔か、車内が整っているか、道具がきちんと手入れされているか、言葉遣いがていねいか。どれもお客様の安心感につながる大切な要素です。
特に車内の強いタバコのにおいは、在宅現場での不快感の原因になりやすいので注意が必要です。

以下は、初回面談や見学で使える基本のチェック表です。
チェック領域 | 見るポイント | 望ましい状態 | ひとことメモ |
---|---|---|---|
服装・靴 | 清潔感とサイズ感 | 清潔で動きやすい作業着と靴 | 在宅は靴の印象が特に大きい |
車内 | 整理整頓とにおい | 道具が区分収納されにおいが弱い | 強いタバコ臭はクレームの種 |
道具 | 手入れと品質 | 道具の性能が十分で清潔 | 安価すぎる機材は要注意 |
言葉遣い | 説明と敬語 | 事前説明と確認が分かりやすい | 馴れ馴れしさは誤解を招く |
清潔感 | 身だしなみ全体 | 髪や爪まできちんと整っている | 清掃業ならここは外せない |
こうした基本がそろっている会社は、現場でも落ち着いて作業を進めやすく、結果として仕上がりのブレが少なくなります。

車や道具については下記の記事を参考にしてね。


評価スコアカードの例
見学やテストの結果は、点数にして比べると判断がぶれにくくなります。
以下は一例です。
評価項目 | 重み(目安) | 観点 |
---|---|---|
清潔感・身だしなみ | 25 | 服装・靴・手指の整い方 |
段取り・工程管理 | 25 | 前処理の徹底、養生、復帰作業 |
コミュニケーション | 20 | 挨拶、説明、報告の分かりやすさ |
道具の管理・品質 | 15 | 手入れ、消耗品、性能の適合 |
安全配慮・マナー | 15 | 通路確保、音・においの配慮 |

たとえば合計80点以上を採用ラインの目安にし、改善提案への相手の反応や再現性も合わせて見ていくと、相性の良いパートナーを選びやすくなります。

たしかに改善をお願いする時って、その人のホンマの性格って出やすいですよね。
協力会社の現場作業を確認する方法
いい協力会社を見分けるには、まず「実際の現場を見る」ことがとても大切です。
話を聞いただけで信用するのではなく、作業している様子をしっかり確認することで、その会社が本当に任せられるかどうかが分かります。
できれば、相手の会社がふだん入っている現場を見せてもらいましょう。
自社のテスト現場だけだと、よく見せようとしてしまい、普段の姿が分かりにくくなるためです。
たとえば床のメンテナンスであれば、掃除機をかけずにいきなりポリッシャーを回してしまう業者もいます。そうすると、ホコリの上からワックスがかかってしまい仕上がりが悪くなります。
逆に、段取りをしっかり踏んでいるか、隅々まで丁寧に仕上げているかを見れば、その会社の本当の実力がわかります。
在宅の定期清掃なら、作業の流れだけでなく、お客様への気配りや声かけなどのコミュニケーションもチェックポイントになります。
注意したいのは、自分の現場に呼んでテストのように作業をさせても、普段以上に頑張ったり、特別にいい道具を持ち込んで印象をよく見せることがある点です。
それでは本来の姿が分かりません。
その点、普段から行っている定期の現場であれば、緊張も少なく、その会社の素のやり方が表れるので判断しやすいのです。
「作業しているところを一度見せてください」とお願いして現場を見に行くことは、少し手間に感じるかもしれません。
でも、それをやることで後からお客様に迷惑をかけたり、自分の会社の信用を落とすリスクを減らせます。
現場は嘘をつきません。
作業を見て「これはちょっとまずいな」と思ったら、その場で修正の話をするか、依頼自体をやめる決断もできます。
結局のところ、いい協力会社を見つける一番の方法は「現場で普段の作業を自分の目で確かめること」。
これに尽きます。
協力会社との信頼関係を築く工夫
長く気持ちよく一緒に働くには、あいまいなままにせず、同じものを見て同じ判断ができるようにしておくことが大切です。
まずは、どんな仕上がりを目指すのかを現場で説明するのが大切です。
床なら光の当たり方でワックスにムラが出ていないか、在宅ならお客様への声掛けや作業の順番はどうするか、というように、現場で迷いやすいところを説明します。
作業が終わったら、作業前と作業後の写真を同じ角度で撮り、気づいた点を一言そえてもらいます。
写真と短いメモがそろっているだけで、互いのとらえ方のズレがぐっと小さくなります。
やり取りのしかたも、無理のない形に整えておくと続けやすくなります。
急ぎの連絡は電話、ふだんの連絡はラインなどのチャット、作業の報告は写真つきのフォーム、といったように分けておくと、誰に何を伝えればよいかがすぐわかります。
週に一度、十数分だけ短く打ち合わせをして連絡事項をそろえ、月に一度は少し時間を取り、うまくいったことと、次に良くしたいことを一つずつ出し合います。
お金の決め方は、できるだけシンプルにします。
基本の料金に、作業のむずかしさや移動の距離などを加えて計算する形にすると、理由が伝わりやすくなります。
繁忙期に仕事を優先してお願いする仕組みや、紹介があったときの追加の取り決めを決めておくと、協力会社のやる気も安定します。
値段の話で気まずくならないように、決めごとは書面に残しておきましょう。
立ち上がりの時期は、様子を見るための指標を少しだけ持っておくと安心です。
予定の時間の中で終えられたかどうか、写真の報告がそろっているかどうか、やり直しがどれくらい出たか、お客様の満足が一定の水準を超えているか、というような簡単なものだけでかまいません。
問題があったときは、なぜ起きたのかを一緒に見直し、次に同じことが起きないように手順を少しだけ直します。
良かった取り組みは短いメモにまとめ、別の現場でも同じようにできるようにしておくと、全体の底上げにつながります。
情報を共有し、言葉をそろえ、少しずつ見直す。
この三つをていねいに続けることで、無理なく協力会社と信頼が積み重なり、任せる側も受ける側も落ち着いて日々の仕事に向き合えるようになります。
ハウスクリーニング 協力会社で広がる可能性
協力会社との接客マナーを共有する重要性
丁寧な接客は、仕上がりと同じくらい強く印象に残ります。
だからこそ、入室のあいさつから名乗り方、靴や荷物の置き方、作業前の説明、作業中のひと声、退出時のお礼まで、場面ごとに同じ温度感で再現できるかが大切です。
流れがそろっていると、お客様は「この人たちなら任せても大丈夫だ」と感じやすくなります。
覚える負担を減らすために言い回しを統一しておくのがおすすめです。
たとえば、チャイムのあとに『お世話になっております。〇〇クリーンの〇〇でございます。本日は定期清掃に伺いました』と言って入室。
入室したらお客様に作業の流れを説明するといったことを決めておくと現場での動きがスムーズになります。
言葉づかいだけでなく、通路側に道具を置かない、通る人が足を引っかけない位置にまとめる、家具を動かすときは前後でひと声かける、強い香りやタバコのにおいは持ち込まない。
こうした小さな配慮がお客様に安心感が伝わりやすくなります。
このように、接客の約束ごとを共有するだけで、会社が違っても同じサービスを届けられるようになります。
結果として満足度は上がり、自然と紹介の輪も広がっていきます。
現場の作業に磨きをかけるのと同じくらい、接客の型を整えることでお客様に安心して選ばれ続けるための確かな近道です。
協力会社に任せた後の確認の手順
任せて終わりにはせず、作業直後の数分を使って、まずは一緒に現場を確認していきます。
やり忘れはないか、汚れが残っていないかをチェックし、自店と同じ仕上がりになるようにしていきます。
お客様には『説明は分かりやすかったか、身だしなみは清潔に見えたか、全体の満足度はどうだったか』を確認することで改善のヒントが集まります。
もし手直しが必要なら、どこをどう直せば安心いただけるか、スピード感のある一歩が信頼を守ります。
立ち上がりの数件は少し密に同行し、作業や仕上がりがそろってきたら確認の回数をゆっくり減らしていきます。
短くても毎回の振り返りを続けること。
小さな対話を重ねるうちに、任せる側と受ける側の距離は自然と近づき、現場での迷いが少しずつ消えていきます。
その積み重ねが、安定した品質と気持ちのいい関係を育てていきます。
ユニフォーム導入で協力会社を統一する
ハウスクリーニングはお客様の暮らしの場に入る仕事だからこそ、最初の数十秒がとても大切です。
ユニフォームをそろえると、その第一印象が安定し、お客様には「ちゃんとしているチームだな」と伝わります。
見た目が統一されていれば、協力会社どうしであっても一体感が高まり、自然と「同じやり方で進めよう」という気持ちが共有されます。
その結果、声かけや連携がスムーズになり、「一つの現場を一緒に仕上げる仲間」という空気が育ちます。
協力会社と足並みをそろえ、同じサービスをお客様に届けるための一歩として、ユニフォームの統一は大切です。
掃除業者以外の協力会社のつながり方
お客様のところに訪問すると、掃除以外のことをお客様から聞かれることがあります。

この前の台風で屋根が壊れたんだけど、いいリフォーム会社さん知りませんか?

いい業者さん知ってますから紹介しますね

お風呂の水の流れが悪いんだけど詰まっているのかな?いい業者さん知りませんか?

知ってますよ。うちでは配管の掃除はできないので紹介しますね。
住まいの困りごとは、清掃だけで完結しないことがよくあります。
排水の流れが悪い、照明がつかない、壁紙を張り替えたい、庭木を整えたいといったお客様のお困りごとにすぐに頼れる窓口があると安心です。
だからこそ、配管、電気、内装(リフォーム)、造園・剪定、害虫対策など、地域の専門業者と日頃から顔の見える関係をつくっておくことが役に立ちます。
いざ相談を受けたときに、迷わず「この方にお願いできます」と橋渡しができると、お客様からの信頼はぐっと高まります。
はじめての依頼では、短時間でも現場に立ち会い、作業の段取りや道具の扱い、あいさつの仕方、身だしなみを確認します。
仕事ぶりだけでなく、『約束の時間を守れるか、説明がわかりやすいか、言葉遣いは丁寧か』こうした基本がそろっているかを見ると、長くお付き合いできるかどうかが判断しやすくなります。

私は電気屋さん、リフォーム屋さん、植木屋さん、配管業者さんなどに自分から声をかけてご縁を作ってきました。今ではお互いに仕事を紹介し合える関係にまでなっています。
ハウスクリーニングの協力会社活用 まとめ
この記事をまとめます。
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協力会社の探し方は複数の窓口を組み合わせる
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小さなテスト案件から始めると安心して任せられる
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服装と靴の清潔感は在宅現場の印象を左右する
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車内の整理整頓とにおいの管理で信頼感が高まる
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道具の手入れと性能の確認が仕上がりの土台になる
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言葉遣いと説明のていねいさがお客様の安心につながる
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相手の定期現場を見学すると普段の品質が分かる
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作業の段取りと前処理の有無は仕上がりを左右する
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写真つき基準と報告で評価のズレを小さくできる
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契約は連絡体制と責任の分け方を明確にしておく
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接客マナーは短い台本で共有するとそろいやすい
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任せた後の軽い振り返りで品質を少しずつ高める
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ユニフォームの統一で第一印象と安心感を整える
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他業種との連携で一次相談の窓口として選ばれる
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おそうじ革命への加盟は体制づくりの有力な選択肢

従業員を雇って会社を大きくするのも良いですが、リスクもあります。
その点、協力会社を利用すれば、すでに技術の身についている人材を活用できるので、すぐに現場を回すことができます。
協力業者と良い関係を築きながら、売上を伸ばしていくために、この記事を参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いた人

清掃業歴20年以上、10000件以上の現場経験あり。
住宅からオフィスまで多様な現場で実績を積んできたヒデです。
42歳で独立し、開業準備から営業・税務・顧客対応まで経験しました。
このブログでは、独立ノウハウや集客術、現場トラブル解決法を一次情報として発信し、同じ道を目指す方への実践的な指針を提供しています。