
- ハウスクリーニングで独立したけど、何を準備したらいいか分からない
- 独立したら事務所は必要かな?
- 個人事業主になったら役所に届ける必要はあるの?
- 掃除は誰でも出来るし、独立は簡単かな?

このような悩みや疑問にお答えします。
ハウスクリーニングで独立を目指す方へ、成功のために押さえておくべきポイントがあります。
掃除に必要な道具や薬剤を準備するだけでなく、事務所や倉庫、事務用品、そして車の手配も重要です。
また、屋号の決定や開業届、青色申告の手続きといった基本的な事務作業も忘れてはいけません。
そして何より、掃除の技術や専門知識を高めることが、信頼を得るカギとなります。
さらに、定期的な顧客の確保や提携会社とのネットワーク作り、現場で応援してくれる人材の確保も、独立後の成長には欠かせない要素です。
これらをしっかりと計画し、準備することが、ハウスクリーニングビジネスを成功に導く第一歩です。
本記事では、独立前に知っておくべきポイントを詳しく解説していきます。

この記事を参考にして独立準備を進めてくださいね。
【この記事で分かること】
- ハウスクリーニング独立に必要な資機材や薬剤の準備方法
- 事務所や倉庫、車などの設備やツールの手配の重要性
- 開業手続きや青色申告などの基本的な事務手順
- 定期顧客や提携会社との関係構築、応援スタッフの確保
道具一式・薬剤
道具や薬剤はどのような清掃依頼を受けるかによって必要な道具や薬剤の種類が変わってくるため、まずは業務内容を明確にすることが大切です。
私はアマゾンや楽天で掃除道具や薬剤を購入することが多いです。
また、ネット通販の「ポリッシャーjp」も便利な仕入れ先の一つです。
特に高額な清掃機器をリースできるという点は、初期コストを抑えつつ、高性能な機器を使用できるメリットがあります。
カーペットリンサーやポリッシャーのような機器は、一度に大きな出費になることが多いため、リースの選択肢があることで、コスト管理がしやすくなりますね。
このように、多様な仕入れ先を活用しながら、自分のニーズに合わせて柔軟に資機材を揃えることが、事業のスムーズな運営に繋がると思います。

資機材や薬剤の選定は、ハウスクリーニングの業務範囲に応じて考える必要がありますね。
道具一式・薬剤の詳細記事
ハウスクリーニングで必要な道具一式・薬剤を詳しく解説
事務所・倉庫
事務所や倉庫を借りる際の家賃などの固定費は、事業がまだ軌道に乗っていない段階では大きな負担になることが多いです。
そのため、できるだけ初期費用を抑えることが成功の鍵となります。
ただし、ハウスクリーニングのような業種では、道具や車を保管する場所が必要になるケースが多いです。
自宅やマンションに十分なスペースがない場合は、事務所を借りるよりもコストを抑えた選択肢としてトランクルーム や小規模な倉庫を借りるのが合理的です。
必要なスペースだけを確保し、道具の管理をしっかり行える環境を整えることで、効率的な運営が可能になります。
また、道具や車両の保管だけでなく、将来的に規模を拡大した際やスタッフを雇用した際には、事務所の必要性が出てくることもあるため、そのタイミングで再検討するのが賢明です。

自宅や実家での事業運営は、特に事業開始時において経費削減に大いに役立ちますよ
事務用品
会計ソフトを使うメリット
- 作業時間の短縮: 領収書や請求書の自動作成機能を活用すれば、事務作業が大幅に簡素化できます。
- 正確さの向上: 数字の計算ミスや記載ミスを防ぎ、顧客に対する信頼性も向上します。
- 見栄えの向上: ソフトで生成される書類はフォーマットが整っており、見栄えも良いため、お客様にプロフェッショナルな印象を与えます。

また、会計ソフト以外にも、以下の事務用品が不可欠です。
会計ソフト以外に必要な事務用品
- パソコン: 各種書類の作成や会計ソフトの使用、顧客管理に必須
- プリンター: 請求書やチラシ、領収書などの印刷に必要
- 会社のハンコ(ゴム印・角印・実印): 正式な書類や契約書に押すために必須
- 名刺: 顧客や取引先に対する自分の紹介用
- チラシ: 自身のサービスを宣伝するための販促ツール
事務用品の詳細記事
ハウスクリーニングで独立する際に準備した事務用品とは
会社用のカード・ETC
会社用のクレジットカードの利点
- 経費管理が簡単: 事業の支払いと個人の支払いを分けることで、経費の管理がスムーズになります。個人用と会社用のカードを混ぜてしまうと、確定申告時にどれが事業経費なのかを区別するのが非常に面倒になります。
- キャッシュレスの利便性: クレジットカードを利用することで、振り込みや現金払いよりも迅速かつ手軽に支払いができます。特に、オンラインでの清掃用品や道具の購入に便利です。
- ポイントやキャッシュバックの活用: クレジットカードによっては、事業に必要な支出でポイントやキャッシュバックが得られるため、少しでもコストを節約できる点もメリットです。
ETCカードの重要性
- 高速道路の利用がスムーズ: 特に遠方の現場に出向く際、高速道路を頻繁に利用する場合はETCカードが非常に便利です。現金払いに比べて時間の短縮にもつながり、交通渋滞を回避しやすくなります。
- 経費管理の明確化: 会社用のETCカードを使えば、高速道路利用時の経費を一目で確認でき、帳簿への記入が簡単です。個人用のETCカードと混同すると、どの利用が事業に関連するかを後から確認するのが煩雑になるため、分けておくのがベストです。
会社用と個人用を分ける理由
- 確定申告時の混乱防止: 個人の支出と事業の経費を明確に分けて管理することは、税務申告の際に重要です。混ざってしまうと、後からどちらの支出かを整理するのに手間がかかり、結果として税務申告の正確性に影響が出る可能性があります。
- 経費の追跡が容易: クレジットカードの明細が事業専用であれば、経費の追跡が非常に簡単ですし、税務調査が入った場合でも安心です。
ユニフォーム
ユニフォームを揃えるのは非常に重要ですね。
特にお客様のところに訪問する業種では、見た目の印象が信頼性に直結します。
応援を呼ぶ人やスタッフも含め、全員が同じユニフォームを着ることで、チームとしての一体感が生まれます。
お客様にとっても「この人たちはしっかりと組織だって動いている」という安心感を与えることができます。

ちなみに私はバートルというメーカーを使っています
バートルの作業着は、耐久性や機能性が高く、ハウスクリーニングなどの作業にはぴったりです。
特に、汚れや破れに強い素材が使われているため、長く使えます。
ユニフォームの参考記事
ハウスクリーニング作業着で印象アップ!おすすめ作業服を徹底解説
車
屋号、開業届、青色申告
メリット
- 事前の申請が不要
- 帳簿が比較的シンプル
-
提出書類が少ない
デメリット
- 青色申告のような特典がない

やよいの青色申告オンラインはクラウド型のソフトなのでパソコンからでもスマホからでも使えて便利ですよ
現場で人数が必要な時に応援を呼べる人
ハウスクリーニングで独立すると、現場によっては一人で対応できるケースもあれば、複数人の応援が必要になる場合もあります。
たとえば、浴室クリーニングやトイレクリーニングといった単体メニューであれば一人でも十分対応可能です。しかし、複数のメニューが重なる現場では、どうしても人手が必要になってきます。
そのため、あらかじめ応援を呼べる人をリストアップしておくことをおすすめします。
私自身、現在16人を応援リストに入れています。そのうちの4人はまだ実際に呼んだことはありませんが、万が一困ったときにはお願いするかもしれないと思い、リストに入れています。
実際にはまだ必要な場面に出会っていませんが、今後どんな現場が入ってくるかわかりません。
急に大きな案件が入ったり、想定外のトラブルが発生した場合には、すぐに人手を増やす必要が出てくる可能性があります。
そうしたときに備えて、信頼できる人を事前にリスト化しておくことが大切です。
応援リストを作っておくことで、いざというときにスムーズに対応でき、安心して業務を進めることができます。
独立して仕事をするうえで、人脈や応援体制は大きな支えになります。
ぜひ信頼できる人を整理し、応援リストを作成しておくことをおすすめします。
応援を呼べる人の増やし方の参考記事
ハウスクリーニングで協力してくれる人の増やし方は?
定期顧客・提携会社(不動産会社やリフォーム会社等)
ハウスクリーニングで独立する際に、定期顧客や提携会社は非常に大切な存在となります。
定期顧客とは、1か月に1回や2か月に1回など、必ず依頼をいただけるお客様のことです。
定期的に仕事が入るため、売上を予測しやすく、安定した収入を確保できます。
一方で、毎回スポットのお客様だけを追いかけていると、売上は安定しづらいのが現実です。
大手企業のようにコールセンター経由で依頼が舞い込む仕組みがあるわけではありませんので、個人事業主は自ら営業をしなければ仕事を得られません。
飛び込み営業で顧客を獲得することも不可能ではありませんが、成功率は高くなく、かなりの努力と運が必要になります。
そのため、定期顧客を確保することが経営の安定に直結します。
また、提携会社とのつながりも非常に重要です。特に不動産会社やリフォーム会社との提携は効果的です。
- 不動産会社は、入居者が退去した後に部屋の修繕を行い、その後にクリーニングを依頼してくるケースが多いです。
-
リフォーム会社も同様に、工事が完了した後に仕上げとしてクリーニングを必要とすることがよくあります。
こうした提携会社が数社あるだけでも、定期的に依頼が入り、経営がぐっと楽になります。
定期顧客や提携会社を持つことで、売上や仕事量の波をコントロールしやすくなります。安定した受注があると、経営の不安も軽減され、持続的なビジネスを構築しやすくなります。
独立を考えている方は、ぜひ積極的に定期顧客の獲得と提携会社の開拓に取り組んでみてください。
営業に関する参考記事
ハウスクリーニングで営業する方法とは?
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掃除の技術・知識
ハウスクリーニングで独立する為に必要なもの10選 まとめ
ハウスクリーニングで独立を目指す際に必要な準備やポイントについてまとめました。
独立を成功させるためには、以下の10項目をしっかりと押さえておくことが大切です。
これらの項目を揃えることができれば、安心してハウスクリーニング業界での独立をスタートさせることができます。
私自身は42歳のときに独立を果たしました。
実はその7年前、35歳の頃に会社への不満から「早く独立したい」と焦っていた時期がありました。
しかし当時は十分な準備が整っておらず、もしそのとき独立していたら多くの課題に直面していたと思います。
その後、店長としてさらに経験を積む中で、より深い知識やノウハウを得ることができました。
そして上記の10項目を一つひとつ揃えたうえで、自信を持って独立を決断できたのです。
この経験を通して、焦らずにタイミングを見極めることの大切さを強く実感しました。
これからハウスクリーニングで独立を考えている方にとって、この10項目は成功への大きなステップになります。
時間をかけて確実に準備を整えることで、安定した独立を実現できるはずです。

この記事が、あなたの独立の道を後押しするきっかけになれば幸いです。
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この記事を書いた人

清掃業歴20年以上、10000件以上の現場経験あり。
住宅からオフィスまで多様な現場で実績を積んできたヒデです。
42歳で独立し、開業準備から営業・税務・顧客対応まで経験しました。
このブログでは、独立ノウハウや集客術、現場トラブル解決法を一次情報として発信し、同じ道を目指す方への実践的な指針を提供しています。